【鎌倉 観光スポットレポ】北野神社 - 長い石段を登ってたどり着く神社
天神様こと菅原道真が祭神です
鎌倉市山崎の天神山に【北野神社】という神社があります。
山崎地区の鎮守で、祭神は天神様とも呼ばれる菅原道真です。
京都市上京区にある北野天満宮は全国的にとても有名ですが、山崎の北野神社も同じルーツだそうです。
菅原道真没後1000年にあたる1902年には、この神社でも祭典が行われました。
相殿には牛頭天王(現在はスサノオノミコト)も祀られています。
室町時代初期に夢窓疎石が北野天満宮を勧請したのがはじまりです。
その後、当時の円覚寺塔頭黄梅院主が再建しました。
夢窓疎石は臨済宗の僧で、鎌倉において建長寺、円覚寺、浄智寺、瑞泉寺といった禅寺にゆかりがあります。
なかでも、円覚寺の塔頭である黄梅院は夢窓疎石が開山であり、塔所もあります。
黄梅院については湘南人でもご紹介しましたのでぜひご覧ください。
心が研ぎ澄まされるような空気に包まれる場所です。
【鎌倉 観光スポットレポ】円覚寺 - 北鎌倉の象徴的存在のお寺を参拝する④(佛日庵・黄梅院)
北野神社は山崎の住宅街に突如現れます。
山を登っていく石段が境内まで長く続いていきます。
この場所の空気は重く、周辺の雰囲気とは全く異なっています。
初めて訪れた方は驚かれるのではないでしょうか。
石段を登り切るのはなかなか大変です。
両脇の竹林を眺めながらゆっくり歩いていきましょう。
山の頂上近く、開けた場所に北野神社がありました。
境内は重い空気が薄れ、あたたかい日差しがとても気持ちよかったです。
余談ですが、「山崎」という地名の由来は、この北野神社に関係しています。
元々天神山のふもとには宝積寺(ほうしゃくじ)というお寺がありました。
現在は廃寺となっています。
宝積寺の開山も夢窓疎石であり、北野神社は宝積寺の鎮守として創建されたという説もあるそうです。
そして、京都にも同じ名前の宝積寺があります。
京都の山崎にあるため、それにちなんでこの地も山崎という名になったといわれています。
宝積寺の本尊だった十一面観音像は現在山崎にある「昌清院」というお寺に安置されているそうです。
昌清院は円覚寺塔頭の如意庵の末寺で、一般公開はされていません。
昌清院の外観も少し重い独特な空気が感じられます。
みなさんもぜひ北野神社をご参拝し、その周辺を散策してみてくださいね。
施設詳細
【北野神社】
■住所:〒247-0066 神奈川県鎌倉市山崎736
※駐車場なし
アクセス
湘南モノレール富士見町駅から徒歩約7分