泣くことが医学的にもストレス発散に効果的なんだそうです
主催者の方からイベントレポートをいただきましたのでご紹介します!
不勉強で「涙活」という言葉を知らなかったのですが、確かにストレス発散には良さそうですね!
藤沢市片瀬公民館で開催された「涙活(るいかつ)」というイベントについてレポートします。
簡単に紹介すると、「感動して泣くこと」で得られるたくさんの良いことを「感涙療法士」という肩書を持つ吉田英史さんがワークショップを交えながら紹介していくというものです。
日常では 泣く時って、悲しい時だったり、疲れた時だったりが多くて、「涙」ってあまり良いイメージが思い浮かばないものですが、涙を出すことにより、育児で疲れたり、会社の人間関係だったりの日頃のストレスを洗い流すことができます。
涙活って?
会場には約100人あまりの男女様々な年齢層の人たちが、「涙活ってなんだろう」という顔で講義を聞いています。
ありがたい託児付きということで、ママさんもたくさんいました。
講師の吉田さんが登場し、「みなさん、涙活という言葉を聞いたことありますか?」と尋ねると、手を上げる人がちらほらいました。
吉田さんいわく、 「涙活とは、人が日常生活の中でおきる感動する様々な動画を見て、自然に涙を流して心のデトックスをする活動」だそうです。
東洋大学の有田秀穂先生が解説していますが、泣くことが医学的にもストレス発散に効果的だということがわかっているのだとか。
動画上映へ
2,3分から10分ぐらいの感涙動画が次々と流されます。
その内容は、家族もの、動物もの、恋愛もの、友情もの、アスリートものなどさまざまな動画が上映されます。
会場中に、ハンカチを手に涙をふくひとが。。
「できるだけ、来ているお客さんに泣いてもらうために、いろんなジャンルのものを流します。
泣きのツボは人それぞれ。
上映される動画に、人生経験が投影され、それが引き金になり、涙を流します。
だから、どこで、泣くかが皆さん、違うんです」と吉田さん。
涙の授業で泣くことの効用を!
次に、ホワイトボードを使って、泣きの効用のお話。
・「思考の暴走」がストップ。脳がリセットされ疲れがとれる。
・細胞レベルで免疫力が高まる
・たった一粒流す涙でも、その時点で脳はリラックッス状態となり、ストレス解消ができる。
・ダイエット効果があることが分かってきた。
などなど、泣くことがこんなに良いことばかりなら、恥ずかしがらずに泣いてもよいのです。
泣き言セラピーで、モヤモヤを吐き出してすっきり!
イベントも終盤へ。
「泣き言セラピー」というワークショップが始まります。
モヤモヤとしたストレスを言葉にして、すっきりしてもらおうという活動です。
参加者に涙の形をした紙が渡されます。
みなさん、「泣き言」を書き出したあとで、「涙千箱」と呼ばれる箱に入れます。
吉田さんは、日本中で、人々の泣き言を引き受けていて、全国の泣き言の山は、もう3000通近くになるとのこと。
最後に、その「泣き言」に吉田さんからのアドバイス。
「育児をしていて自分だけがこんな大変な思いをしている」「会社の人間関係に悩んでいます。」という泣き言には、「ぜひ、泣いてください!泣くことで、ストレスが解消され、今までと違う方向が見えます」と。
「なかなか、ダイエットがうまくいかない」という泣き言には、「ぜひ、泣いてください!泣くことで、ストレスが解消され、過食が抑えられます。」等々、泣きの効用に基づいて、アドバイスが送られる。
みんなで泣こう!
年齢を重ねるにつれ、「涙もろくなって何でも簡単に泣けてしまう」という話や「いやいや、たくさんの人生経験を積んでからは、ちょっとやそっとのことでは全く泣けなくなった。」という声も。
最近「泣けなくなった」という人の中には、戦争や地震など、想像を超えた体験をされて小さなことぐらいでは泣けないよ!という方もいるでしょう。
しかし、大丈夫です。
吉田さん曰く、
「“笑いのツボ”ならぬ“泣きのツボ”は人それぞれ。」
「必ずどこかにそれぞれの“泣きのツボ”がある」
とのことなので、このイベントのワークショップを通してそれを見つけるきっかけが生まれるかもしれません。
また、高齢の方から若者まで幅広い年齢層の中で、核社会の中、自分の娘世代におばあちゃんならではの育児の知恵を授けてもらったり、お孫さんのいない方にはお孫さんの年齢の子供と触れあったり、また、なぜ泣けるのかを共感し、お互いに慈しむようになれる空間を作り出しているところも涙活 の魅力なのでしょう。
涙活を体験して
「子育てをする中で、溜まったストレスを発散できる方法が一つあればと思い、参加してみました。そうしたら、効果てきめん!涙活体験をしてから、いつもより優しい母親になれました。」
「泣くことは、なんとなく良いのかなと思っていましたが、吉田さんの講義を聞いて、これで、スッキリするために泣こうと明確にわかったので、これからも涙活を実践していこうと思いました。」
今回のイベントはママには嬉しい託児付き。
イベントには参加したいけれど行けないという最大の理由はやはりこれです。
それでも普段全力投球で育児に専念されているママさんからみれば、子どもを預けてまで「涙活」に参加できないわと言う人もいらっしゃるでしょう。
けれども、2時間育児から離れて「涙活」という違う世界に参加されて、リラックスし、ストレスを解消し、また笑顔で育児に専念できるのであれば、そんな時間の使い方も有りだと思いました。
また、今回参加されていた方の年齢層もかなり幅広く、お若い方から年輩の方まで様々な体験を共有する交流の場としても有効でした。
いかがでしょうか。
「涙活」でありながら、参加した方々がニッコリ笑顔なのが印象的ですね^^
講師を務めた感涙療法士 吉田英史さんは鎌倉出身の方なのだそうです。
また湘南エリアでの開催がありましたら、お知らせしたいと思います!
関連リンク
感涙療法士 吉田英史さんの公式サイトです。