【鎌倉 観光スポットレポ】旧石井家住宅 - 江戸時代中期の民家を体感する
国の重要文化財に指定されています
鎌倉市植木の『龍宝寺』というお寺の境内に【旧石井家住宅】という史跡があります。
『龍宝寺』については湘南人でご紹介していますのでぜひご覧ください。
【鎌倉 観光スポットレポ】龍宝寺 - 玉縄北条氏に思いを馳せる
『龍宝寺』の山門を入ったすぐ右側に「玉縄歴史館」という施設があり、【旧石井家住宅】はその先にあります。
「玉縄歴史館」の中を通らないと【旧石井家住宅】には入れませんのでご注意ください。
「玉縄歴史館」は、玉縄城址や玉縄北条氏を軸に玉縄地区の歴史資料や文化財などが分かりやすく展示されています。
この地の濃厚でダイナミックな歴史を存分に堪能できます。
また、自然環境保全の拠点の一つでもあり、私が行った時には玉縄の鳥・蝶・魚の記録展が開催されていました。
それぞれ研究者たちによる貴重な資料を見ることができました。
石井家は後北条時代の地侍から発した旧家で、近世は玉縄の名主を務めてきたといわれています。
この建物はもともと違う場所にあったのですが、老朽化により取り壊しの危機にあったところ『龍宝寺』に寄贈され、境内に移築保存されるようになりました。
その後、国の重要文化財に指定され、当初の様式への復元整備や調査が進められたそうです。
立派な茅葺き屋根があり、建物はとてもきれいな状態に保たれています。
この建物は、「三間取り四方下家造り」という構造で作られています。
神奈川県にある古い時代の農家の建物はこの構造であることが多いそうです。
建物の内部に入ると、広い土間と、座敷がありました。
土間と座敷のサイズ感がほぼ同じです。
土間で仕事や家事をしている風景がイメージできました。
また座敷の設えや置かれている調度品を眺めていると、当時の生活への想像が止まりません。
いつまでも居続けられるほど、夢中になって見てしまいました。
美しさも感じられるこの建物をぜひみなさんにも実際に見ていただきたいです。
建物のそばには、歴史を感じる道具が展示されていました。
建物内部と同様に、これらの道具からも当時の人々の暮らしへの想像が膨らみます。
みなさんもぜひ【旧石井家住宅】に足をお運びくださいね。
施設詳細
【旧石井家住宅】
■住所:〒247-0073 神奈川県鎌倉市植木129 旧石井家住宅
■電話番号:0467462807
■入場時間:9時00分~15時00分
■入場料金:200円
アクセス
神奈川中央交通「植木谷戸」バス停下車徒歩3分
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