【茅ヶ崎 観光スポットレポ】氷室椿庭園 - 200種以上の椿が見られる貴重な庭園!見頃は例年3月中旬頃
早咲き遅咲きのいろいろな種類の椿
茅ヶ崎駅南口から20分程歩くと、閑静な住宅街の中に現れるのが「氷室(ひむろ)椿庭園」。
園内には200種以上の椿が育てられており、静かにお散歩をする地元の方々がいたり、貴重な椿を鑑賞しに遠方から遥々訪れる方々がいます。
【氷室椿庭園について】
三井不動産の元副社長である氷室 捷爾さん・花子さんご夫妻の庭園が、茅ヶ崎市へ寄贈され、平成3年10月に開園しました。
広さ約2,800平方メートルの庭園には、椿や松、バラなど1,300本におよぶ庭木類が植えられています。椿の種類は200種以上におよび、なかでも「氷室雪月花」は、白や淡桃色の地に紅色の絞りが入った美しい品種です。
平日の午後に行ってみると、園内のお手入れをしている係の方と、数名の年輩の方々が来園していらっしゃいました。
公園や小学校が近くにあるので、時より楽しそうな子どもたちの声が聞こえてきます。
訪れたのは2月の上旬だったので、まだつぼみが多め。毎年、春のお彼岸くらいが見頃の時期なのだそう。
早咲きの品種は12月頃から開花するそうで、この日も、濃い紅やピンク、白とピンクのマーブルや純白、色と形、大きさも様々の花が咲いていました。
こちらは、淡桃色の地に紅色の絞りが入った美しい品種「氷室雪月花(ひむろせつげっか)」。
淑やかで可憐な姿に趣が感じられます。
庭園内の主な椿の一覧表は、こちらからチェック出来ます。
椿は海外で「日本のバラ」と呼ばれているそうですが、確かにバラにとてもよく似ているものもあります。
庭園内にある椿の枝には、木札にそれぞれ品種名が書かれています。
こちらは純白の「白頭山」という名前で、「氷室椿庭園」にて登録された品種なのだそう。
一方こちらは、濃い紅色の「やえごろも」という名前で、「椿」と聞いて最初に頭に思い浮かぶような姿をしています。
とても綺麗な花があったのですが、名前の札を探してみ見当たらずおかしいなと思っていたところ、品種調査中のものには番号が振ってあるとのことでした。
また、庭園内にある「旧氷室家住宅主屋」は、昭和期の都市近郊における別荘開発の様相を伝える建造物として評価され国の登録有形文化財に登録されています。「菊月の間」と「雪月花の間」の二部屋が一般向けに貸し出しされていましたが、2023年2月現在、建物の耐震性能の問題により利用が中止されています。
椿には、早咲きと遅咲きの品種がありますので、既に開花しているものもありますが見頃のピークは3月中旬頃です。
冬の厳しい寒さから徐々に春の気配を感じられる季節に、椿の花々が目を楽しませてくれます。
みなさんも、めずらしい品種、貴重な品種も含め200種類以上の椿が楽しめる「氷室椿庭園」を訪れてみてはいかがでしょうか。
施設紹介
【氷室椿庭園】
■住所:〒253-0054 神奈川県茅ヶ崎市東海岸南3丁目2−41
■電話番号:0467822823
■開園時間:5月から1月まで 10:00~16:00、2月から4月まで 9:00~17:00
※休園日:月曜日(月曜が祝日の場合、次の平日が休園日)、12月29日から1月3日、ただし3月は休園日なし
※入園料:無料
※トイレ:有
アクセス
JR茅ヶ崎駅南口から徒歩20分