【藤沢市】新江ノ島水族館のクマノミ水槽に新たな仲間「トウアカクマノミ」が登場!
新江ノ島水族館(えのすい)にあるクマノミ水槽に新しい仲間が追加された。それが「トウアカクマノミ」だ。元々この水槽にはカクレクマノミ、クマノミ、ハマクマノミ、ハナビラクマノミ、セジロクマノミといったクマノミの仲間が5種類展示されていたが、今回の追加で計6種類が揃ったことになる。
この6種類のクマノミのうち、クマノミ以外は主に奄美大島や沖縄といった暖かい地域に生息している。しかしクマノミのみ相模湾でも見られる。
展示内容の詳細
えのすいでは、クマノミが好む6種類のイソギンチャクも展示しており、それぞれのイソギンチャクにはクマノミや甲殻類が入って生活している。またこれまでの組み合わせは次の通りだ:
- シライトイソギンチャク:カクレクマノミ、アカホシカニダマシ
- マバラシライトイソギンチャク:カクレクマノミ、アカホシカニダマシ
- センジュイソギンチャク:カクレクマノミ
- サンゴイソギンチャク:クマノミ、イソギンチャクモエビ
- アラビアハタゴイソギンチャク:ハマクマノミ、セジロクマノミ、ハナビラクマノミ、アカホシカニダマシ
- イボハタゴイソギンチャク:イソギンチャクモエビ
しかし、イボハタゴイソギンチャクにはクマノミの仲間が入らないという問題があった。そこで、自然界で良くイボハタゴイソギンチャクと共生するトウアカクマノミを導入することにした。
新たな仲間「トウアカクマノミ」の導入
トウアカクマノミを実際にイボハタゴイソギンチャクに入れてみると、無事に共生が確認された。このイボハタゴイソギンチャクはアクリル面に近い場所に陣取っているため、観察もしやすい。
さらに、このクマノミ水槽では将来的にクマノミの繁殖も目指しているため、全種2匹以上ずつ展示している。クマノミの仲間は性転換が可能で、体の大きさに応じてオスやメスに変わる可能性がある。
実際に昨年はカクレクマノミが産卵し、現在ハマクマノミが産卵し始めている。アラビアハタゴイソギンチャクの麓に産卵しているため、見えにくいが、ときどき親が卵のお世話をするため、運が良ければ卵を見ることができるかもしれない。
新たに仲間が加わったクマノミ水槽の動向を観察しに、ぜひ新江ノ島水族館に訪れてみてほしい。