【藤沢 イベントレポ】上野謙介 展 - 閑静な住宅街で鑑賞する現代美術の世界
100号のガラス絵に驚かされます
2022年12月3日(土)〜12月19日(月)の期間、藤沢市村岡東にある『obi gallery』で【上野謙介 展】という展覧会が開催されました。
(追記:会期延長が決まりました。2022年12月23日(金)〜2022年12月26日(月)、2023年1月6日(金)〜2023年1月16日(月))
会場の『obi gallery』は今年の5月にオープンした新しいギャラリーです。
村岡東の閑静な住宅の一角にあり、外観は普通の民家と見分けがつきません。
「obi galley」という小さな背の高い三角形のギャラリーと、「obi gallery j」という1842年に建設された木造茅葺き入母屋造りの上座敷書院の間の2箇所の展示スペースが同じ敷地内にあります。
「obi gallery j」に関して、元々山梨県にあった建物が昭和50年に解体され、その一部(二間)をここ村岡東の住宅街に移築したそうです。
「obi galley」と「obi gallery j」は全く異なる雰囲気の空間なので、同じ作家の作品でも全く観え方も変わります。
非常に興味深い体験ができるギャラリーです。
上の写真は庭から撮影しました。
奥の白い建物が「obi galley」で、「obi gallery j」は写真左側にあるエアコンの室外機の右手から入場します。
庭ではゆっくり休んだり友人たちと談笑もできて落ち着けます。
上野謙介は版画作家として活動しており、近年はガラス画も手がけるようになりました。
今回の展覧会では、「obi galley」では版画作品、「obi gallery j」ではガラス画作品が中心となる構成でした。
「obi gallery j」にあったガラス画の作品です。
100号というとても大きいサイズの作品でしたが、威圧感は全くなく、作品が展示されている和室の呼吸と呼応しながらゆっくりとしたリズムを感じさせてくれました。
こちらは「obi galley」の作品たちです。
小さいサイズの作品たちが展示されていて、作品自体の揺らぎや、作品たちが集まって生み出される空間の揺らぎなどさまざまな種類のリズムが交錯していてとても気持ちいい空間が生み出されていました。
上野謙介の作品は、まるで作品自体が一つの生命であるかのように空間に息づき佇んでいました。
生命の呼吸が何層にも積み重ねられた空間に私自身も同化していると感じられる、とても素晴らしい展覧会でした。
みなさんもぜひ【上野謙介 展】に足をお運びください。
イベント詳細
【上野謙介 展】
■開催日:2022年12月3日(土)〜12月19日(月)
※会期延長決定:2022年12月23日(金)〜2022年12月26日(月)、2023年1月6日(金)〜2023年1月16日(月)
■開場時間:10:00~18:00
※木曜休廊、開廊 金・土・日・月、予約制 火・水
■開催場所:obi gallery(〒251-0012 神奈川県藤沢市村岡東3-12-7)
■入場料:無料
※駐車場なし
アクセス
●JR・小田急「藤沢駅」南口ODAKYU湘南GATE前8番のりば
F6渡内中央行きバス「渡内会館入口」下車徒歩1分
●JR「大船駅」西口バスターミナル1番乗り場
「藤沢駅北口行」→「渡内(わたうち)」下車 徒歩10分
大船駅西口:船32系統「神奈中バス」渡内経由藤沢行き