【藤沢市 イベントレポ】海プロジェクト校外学習-ビーチクリーンを通して学ぶ環境問題への取り組み
7月5日(金)、県立湘南海岸公園サーフビレッジと、 ヴィルヌーブ片瀬江ノ島401号室において、『海プロジェクト校外学習』が開催されました。
企画をしたのは、湘南エリアでリノベーションマンション「海プロジェクト」シリーズを手掛ける株式会社コスモスイニシアと、海洋プラスチック廃棄物問題の解決を目指すNPO法人 UMINARI。
世界的に深刻化している海洋プラスチック廃棄物問題ですが、身近なところからその現状や解決に向けた取り組みを知ってもらい、きれいな海を守ることを自分事として捉えてもらうのが狙いです。
私は午後の部に参加しました。
海洋プラスチック廃棄物が、生まれ変わって住まいのタイルへ
この日は午前中にワークショップやビーチクリーンなどを実施。
参加した湘南学園中学2年Eクラスの生徒さんの中から、自分たちが集めたプラスチック廃棄物がどのように住まいに活かされるのか、ぜひこの目で見てみたい!と手を挙げた7名が午後の部にも参加していました。
はじめに室内を案内していただきました。どこを見ても心地良さを感じる素敵な空間です。
いったいどこに活かされているのでしょうか…。
全く予測がつきませんでしたが、玄関入ってすぐ、左手土間の鮮やかな青い壁面のタイルでした。これには生徒さんたちもびっくりです。
どれだけ近づいても触ってみても、プラスチック廃棄物が原料になっているとは思えません。
実物を確認した後は、内装デザインを担当した藤澤駿さんより、海洋環境問題に取り組む背景や想い、内装材に生まれ変わるまでの工程などを、写真や映像を交えながらお話いただきました。
捨てられるはずの製品に新たな価値を与えて再生するというアップサイクルですが、株式会社コスモスイニシアがこうした取り組みを始めたのは、数年前、社内有志でUMINARIのビーチクリーンに参加したことがきっかけだそう。
湘南エリアの海岸にたくさんのプラスチック廃棄物が漂着している現状を目の当たりにし、きれいな海と豊かな暮らしをリノベーションで繋ぐことはできないかと模索し、アップサイクルタイルに辿り着いたということです。
今回を含めて4回ビーチクリーンを実施しており、回収したプラスチック廃棄物は、ご縁ができた福井県の工房TONKAN terraceへ送られ、選別、洗浄、粉砕などの工程を経て、1枚ずつ丁寧に型取りしてタイルに仕上げられるそうです。
生徒さんたちは話を聞きながら熱心にメモを取り、質疑応答の時間には、リノベーションするにあたっての苦労は?タイル以外の取り組みは?など積極的に質問して、自分なりの理解を深めている様子でした。
最後は一人ひとり好きな色のタイルがプレゼントされ、全員で記念写真を撮って解散となりました。
海が好きで湘南エリアに住んでいながら、私自身これまで海洋プラスチック廃棄物の問題について深く考えたり活動することはほとんどありませんでした。
今回のイベントを通じて、深刻な現状を知るとともに、問題を憂うだけでなく、改善策について諦めずに考えて実現していくことの大切さも学ぶことができました。
この日回収したプラスチック廃棄物は、またまたアップサイクルで生まれ変わり、11月初旬に完成する江ノ島のリノベーションマンションの建材に採用される予定だそうです。
取り組みやマンションに興味を持たれた方は、ぜひインスタグラムをチェックしてみてください。
イベント概要
日時:2024年7月5日(金)13:30~14:30
場所:神奈川県藤沢市片瀬海岸1丁目12-4 ヴィルヌーブ片瀬江ノ島401
共催:株式会社コスモスイニシア、NPO法人UMINARI