湘南ママが開発した「初潮ギフトボックス」応援募集中! - 優しい社会づくりを目指す桜口アサミさんにインタビュー
湘南在住でオウンドメディアやSEOコンサルティング、Webマーケティング支援などを行う会社を運営する桜口アサミさん。
彼女が新たに手掛け、クラウドファンディングを実施している「初潮ギフトボックス」についてお話を伺いました。
目次
桜口アサミさんの経歴
関西出身。大学を卒業後、アメリカへ留学。
帰国後Webマーケティングの世界へ進み、特にオウンドメディアの立ち上げと運用で実績を作ります。
コンサルティングも手掛けるようになり2021年に自社「株式会社Sanpoteam(サンポチーム)」を設立しました。
そんなサンポチームの新規事業としてリリースされたのが「TIME TO 初潮ギフト(応援)ボックス」です。
なぜ、生理をピックアップ?
アサミ:「娘が生理に対して興味や不安を口にし始めたことがきっかけです。自分自身がPMS(月経前症候群)を抱えてきたので、生理をポジティブに捉えることが難しい中で、親として子の生理をどのように応援するべきか?という新たな壁に出会いました」
一男二女を育てるアサミさん。
それまでも長い間、子どもの性教育について考え続けてきたと言います。
アサミ:「我が家では関連する絵本を一緒に読んだり、動画で勉強したりしてきましたが、なかなか社会には浸透しないのだなと感じていました。そんな中での、娘の生理の準備。不安そうな娘に『カワイイ下着やポーチを買いに行こう』と言うと、一気に笑顔に。その時、カワイイものには不安や辛さを和らげる力があることに気づき、性教育に悩む親子の助けになるのではと考えました」
こうして、生理や性に関する理解のきっかけになるようなアイテムが詰まったギフトボックスを作ることを決意。
女性300人以上にアンケートをとると、初潮を赤飯などで祝われる風習を嫌う声が予想以上に多く、現代人にとって生理が必ずしも「おめでたい」ことではないと感じたそうです。
そこで「お祝い」ではなく「応援」をテーマに据えました。
社会貢献事業の裏に秘めた強い想い
今回のクラウドファンディングを含むサンポチームの社会貢献事業の裏には、女性としての大きな想いがあるというアサミさん。
アメリカ副大統領に初の黒人女性であるカマラ・ハリス氏が選ばれた時に衝撃を受けたと言います。
アサミ:「彼女は性別やルーツに関する差別の壁を乗り越え、それまでになかった道を拓き、後に続く人たちへ残しました。一方で自分の人生を振り返ると、悲喜こもごもはありつつも、性別や国籍によって行き詰まるようなネガティブなことはなかったんですよね。それは、先人の女性たちが築いたベースがあるからだということに気がつき、私も後世に何かを残したいと思うように。特に、出産とキャリアの両立に悩む女性たちに『挑戦しても大丈夫』『子育てが落ち着いてからでも遅くない』と思ってもらえるような姿を見せられたら、と」
今回の「TIME TO」プロジェクトは、そんなアサミさんの挑戦のひとつということ。
クラウドファンディングを通して、その想いへの広い共感と応援を集めています。
クラファン応援すると届くリターンは?
応援購入をするとリターンとして届くギフトボックスの中身を紹介します。
- 生理や性を学べる雑誌のようなガイドブック
このボックスに一番入っていそうで入っていないのが「生理用ナプキン」。
代わりに2冊のガイドブックが入っています。
生理を学べる『TIME TO LEARN』は、産婦人科医監修のもと、生理の起こる仕組みから生理痛の対処法、デリケートゾーンの扱い方までを広く網羅した情報誌です。
アサミさんが「自分が初潮の時にほしかったと心から思う」一冊となっています。
生理用品選びの参考になる『TIME TO CHOOSE』には、市場に並ぶ主な紙ナプキンを調査し尽くし、それぞれの特徴を明記。
布ナプキンやその他の生理関連品も紹介しているので、自分に合ったものを選ぶための心強いガイドとなってくれます。
アサミ:「私自身が、こんなにたくさんの種類があると知らなかったです。特定のブランドとタイアップしないことで、フラットな目線でそれぞれの商品を紹介でき、とても参考になると思います」
- 開封後も長く使えるボックス
ボックスの色にもご注目。
やさしい色味の水色と黄色が印象的です。
デザインは小中学生100人にとったアンケートを参考に何度も修正して完成したとのこと。
アサミ:「好きな色については意外にもピンクは少数派で、一番人気は水色でした。女子と言えばピンク!というようなステレオタイプはもう古いし、“今の女子が本当にほしいモノは?”を追求しました」
黄色は国際女性デーのシンボルであるミモザ色。
アサミさんの会社のコーポレートカラーでもあり、取材時もミモザ色のワンピースがよくお似合いでした。
- おしゃれで便利なミニゆたんぽ
元国際線CAのスタッフが当時の勤務中に湯たんぽを愛用していたことを聞き選んだというアイテム。
おしゃれで大人っぽいデザインのカバーは、幅広い世代に使いやすいはず。
- こだわりデザインで用途多彩な巾着ポーチ
生理用品を持ち運ぶのにはもちろん、リップやハンドクリームなどの小物入れに最適。
ロゴの位置にはミリ単位でこだわったそうです。
その他、大き目のハンカチと星形のピルケースが入ってボリューム満点のギフトボックスは、自分の子供だけでなく、友人やパートナー、自分へのプレゼントにしてもOK!
ガイドブックは、設置してくれるクリニックや病院があれば大歓迎とのこと。
優しい社会への第一歩となれば
アサミ:「生理の苦しみは耐えるしかないと思っている人は多いです。また、男性にも性欲コントロールの問題や社会的イメージの押し付けに悩んでいる人がいます。生理や性教育に限らず、みんなが『辛い』と言いやすい社会に、他者を思いやれる優しい社会にしていきたいと願います。今回の挑戦はそのための“One of Them”に過ぎません。今後は講演なども増やしていきたいと考えています」
生理のこと以外にも子育てで意識されていることを伺うと…
アサミ:「犯罪の加害者にも被害者にもならないよう、我が家では小さい頃から相手に嫌と言われたらすぐに止める、本当に嫌なことにだけきっぱり嫌と言う、“No means No”を教え続けてきました。曖昧な“No”が生まれがちな日本だからこそ、ここはしっかり意識しています」
ガイドブックには、性的同意についてや避妊方法のほか自分の性自認について悩んだ時の相談先なども掲載されています。
お話を聞いて印象的だったのは、多くのアンケートや意見を集め、当事者の声を最大限に反映されていたことです。
うわべや固定観念に惑わされず、真の平等や社会貢献を妥協なく目指していることが伝わってきました。
クラウドファンディングは10月10日まで!
クラウドファンディングは10月10日(木)までMakuakeにて受け付け中。
リターン品は、ギフトボックス以外にもアイテム単品やステッカー、「お気持ち応援」なども選択できます。
優しい社会づくりに繋がる取り組みを自分ができる方法で応援すること、これも社会貢献のひとつの形です。
また、TIME TOのInstagramでは性やウェルネスについて楽しく話せるトピックスを配信中。
親子でのコミュニケーションや大切な人と自分のための知識として、ぜひフォローしてみてくださいね。