【横須賀 観光スポットレポ】横須賀美術館-ありがたい言葉の数々が人生を導いてくれる「鈴木敏夫とジブリ展」
湘南エリアにお住まいの皆さんはパッと目を引く「鈴木敏夫とジブリ展」のポスターを、一度は見かけたことがあるかもしれません。
ストレートなそのネーミングからも、「鈴木敏夫さんとはいったいどんな人なのだろう?」という興味をかきたてられることでしょう。
これまでにないくらいそれぞれの展示物に釘付けになってしまったわたしが、みなさんに展示の様子を紹介していきます。
ジブリの世界から
入り口ではポスターにもなっている「千尋(千と千尋の神隠し)」の大きなパネルがお出迎えてくれました。
ジブリ感のある暖簾をくぐり抜けると、天井にはたくさんの風鈴が飾られています。
風鈴から下がっている札に描かれたジブリのキャラクターは、どれもこれも味があり可愛いかったです!
そこを通り過ぎると、鈴木敏夫さんの子供時代からこれまでを紹介する展示がはじまります。
撮影不可の場所も多々あったので写真での紹介はできないのが残念ですが、鈴木敏夫さんの昔の自宅の間取り図や、子どものころに過ごしていたという部屋もとても細かく再現されていました。
古き良き時代「昭和」ならではの車の運転練習にまつわるエピソードや、思わず目頭が熱くなってしまいそうなお母さまに向けて書かれた詩なども展示されています。
じっくりと展示を楽しんでいるうちに、気付けば終盤の「湯婆婆(銭婆)」のおみくじにたどり着くまでに2時間ほどがあっという間に経過。
たくさんの貴重な資料が大切に保管されていたことに感動しました。
資料からは鈴木敏夫さんのこれまでの活躍や、お仕事に対する周りへの配慮や温かな姿勢などを学ぶことができます。
鈴木敏夫さんが本当にお仕事を楽しんでらっしゃる様子が印象的でした。
なかでも
「仕事を忘れたときに、良い仕事が出来る」
という、展示の中に出てきた言葉にとても魅力を感じました。
このような心のゆとりがあるからこそ、数々の名作が世の中に広がっていったのですね。
湯婆婆のお告げは…
そして「湯婆婆(銭婆)」のおみくじに到着。おみくじの前のスペースにはあの、千と千尋の「湯屋」が壁一面に描かれていました。
おみくじは恋愛運(湯婆婆)と開運(銭婆)のどちらか一つを選ぶ方式だったので、今回わたしは開運(銭婆)を選びました。
おみくじを引く方法は「湯婆婆(銭婆)」の口の中に手を入れて、垂れ下がっている湯札を引っ張るというユニークなもの。
おみくじのところにあった湯札や木箱は、アニメの中で釜爺が使っている薬棚や湯札そのものでした。
おみくじの結果は「末吉」だったのですが…よく見てみると
「仕事を忘れた時、良い仕事が出来る」
の文字が!
わたしにとって印象的な言葉だったので、おみくじでの再会がとてもうれしかったです。
その下に書いてある鈴木敏夫さんのメッセージも、心に響く物でした。
おみくじ以外にも、展示されている鈴木敏夫さんの直筆の資料や当時の写真、絵コンテなども必見です。
特にあの見慣れた作品のタイトルロゴも、鈴木敏夫さんの手書き作品だったことには驚きでした。
途中、カオナシが読書をしているエリアでは、鈴木敏夫さんの愛読書やこれまで見た映画などが所せましと展示されています。
膨大な情報をインプットしているからこその神業の数々なのだと、ひしひしと感じられました。
こちらの展示で鈴木敏夫さんの仕事に対する姿勢などを学べたことは、これからの人生のスパイスとなってくれることでしょう。
およそ3か月にわたり開催され、10万人以上の観覧者数に到達した横須賀美術館での展示は6月18日(火)をもって終了してしまいました。
次回は7月9日(火)より岡山に場所を移しての開催となるようですので、気になる方はこちらのHPでチェックしてみてください。
残念ながら今回は横須賀美術館に足を運べなかった…という方も、プロデューサーだけには納まらない今後の鈴木敏夫さんの多彩な活動に注目です。
施設詳細
【横須賀美術館】
■住所:〒239-0813 神奈川県横須賀市鴨居4丁目1番地
■電話番号:046-845-1211(代表)
■営業時間:10時~18時
■定休日:毎月第一月曜日(ただし祝日の場合は開館。振替休館あり=R6年度は5/13月と11/5火)
12月29日~1月3日
■駐車場:あり(有料)
■アクセス:
横須賀線・横須賀駅より「観音崎」行きバス約35分
京浜急行・浦賀駅より「観音崎」行きバス約15分
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