【小田原 イベントレポ】工芸技術所-かながわサイエンスサマー「寄木ストラップ作りと所蔵品公開」を訪問
2024年8月1日(木)に小田原市久野の工芸技術所で行われた「寄木ストラップ作りと所蔵品公開」。
かながわサイエンスサマーの一環として開催された本イベントは、夏休みということもありたくさんの親子が来場していました。
今回は、工芸技術所のご紹介とともに、イベントの様子をレポートしていきます。
工芸技術所の公開展示
「工芸技術所」は、神奈川県産業労働局中小企業部中小企業支援課の小田原駐在事務所です。木製品事業者向けに技術・経営に関する支援等を行っています。
一般の方にとってはあまり訪れる機会のない場所と思われがちですが、1階では常時公開展示を行っているので、イベント時に限らず誰でも来所することができます。
今回のイベント中にも、1階にある様々な木のおもちゃを体験することができました。
木の積み木コーナーは、いつも近所のお子さんが遊びにくるそうです。未就学の子どもでも手に取りやすい大きさで、子どもたちは積んだり並べたりして楽しんでいました。
指物技法で作られた秘密箱。仕掛けをひとつずつパズルのように解いていくと箱が開く仕組みになっているのですが、なかなか開くことができません。子どもだけでなく大人もつい夢中に!
ビー玉ころがしやトントン相撲、魚釣りなど、どれも温かみのある楽しいおもちゃがたくさんありました。
おもちゃだけでなく、県内の工房や作家さんが作られた木製品がたくさん展示されています。この日は工芸技術所の職員さんによる、貴重な解説付き見学会も行われていました。
寄木ストラップ作り
この日たくさんの親子が参加されていたのが、「寄木ストラップ作り」です。
オリジナルの寄木ストラップが作れるということで、我が家も小学生と未就学児と一緒に挑戦しました!
様々な色・形の寄木ブロックとストラップ紐があったので、どれにしようか悩みながら選んでいました。
最初は角ばっているブロックを、やすりを使ってなめらかに磨いていきます。
子どもの力でも削れるので、頑張って自分でやすりがけしていました。
10~15分程かけて磨いていくと丸みを帯びてコロンとした形になっていきます。
職員の方が見回りながらアドバイスをしてくれるので、お話しをしながら楽しく作ることができました。
最後にオイルを塗ってもらい、ストラップを付けたら完成です!
夏休みの思い出に可愛い寄木ストラップが作れて、親子で大満足でした!
工夫して遊べる木のおもちゃ
寄木ストラップのワークショップ会場でも木のおもちゃコーナーが設けられていました。
一生懸命けん玉やコマに挑戦したり、木の板で造形を楽しんだり。子どもたちが自由な発想で、工夫して遊んでいる姿が印象的でした。
普段デジタルデバイスで遊びがちなので、木のおもちゃで夢中で遊んでいる姿をみると、昔遊びや手に取って遊べるおもちゃの良さを改めて感じます。
神奈川の伝統工芸技術
神奈川県内には、箱根寄木細工・小田原漆器・鎌倉彫といった木をつかった伝統工芸技術がたくさんあります。
そんな工芸品産業を総合的に支援する工芸技術所。
今回のイベントを通して、大人も子どもも工芸技術を身近に感じられるとともに、木工品の良さ、温かさを再認識する機会となりました。
公開展示はいつでもご覧いただけますので、ぜひ一度工芸技術所へと足を運んでみてください。
施設情報
【中小企業支援課小田原駐在事務所(工芸技術所)】
■〒250-0055 小田原市久野621
■電話番号:0465-35-3557
アクセス
■小田原駅西口2番乗り場より 伊豆箱根バス 兎河原循環・久野車庫行「久野車庫前」下車すぐ
■小田急電鉄小田原線「足柄駅」下車 徒歩約16分
■伊豆箱根鉄道大雄山線「井細田駅」下車 徒歩約13分