【二宮 イベントレポ】知足寺会場・雛飾りの展示 - 日本の伝統文化の継承を願う企画展

二宮町の知足寺で2025年1月18日(土)〜1月26日(日)まで開催の「雛飾り展~母から娘に伝えたいもの…~」に訪れてきましたので、紹介します。
知足寺は曽我兄弟の姉「花月尼」が開いた由緒あるお寺で、期間中はこちらのご本堂前の階段と外回廊に雛飾りが飾られています。
目次
知足寺へ向かう
二宮駅北口から徒歩8分程にある知足寺へ訪れました。
北口を出てから、知足寺の雛飾り展の矢印が表示されている看板が何か所かに設置されていたので迷うことなく到着できました。
門には吊るし雛が飾られていて、ひとつひとつが可愛らしく、気分が高揚しました。
ご本堂前に飾られた雛飾り
ご本堂前の階段には、二宮町民の方等から寄付された雛飾りが吊るし雛の下に並んでいました。雛人形達は、陽ざしの下で日向ぼっこをしながら、年に一度の晴れ舞台を喜んでいるよう。
グリーンにのみやプロジェクトの松本さんに話を伺うことができました。
こちらの企画展は2009年から始まった展示(コロナ禍の4年間はお休み)で、コロナ禍の前はご本堂の中で展示していたそうです。
大正時代のものと明治時代のもの
こちらの雛人形は大正時代のもの。
こちらの雛人形は明治時代のものだそうです。
外回廊には、二宮町民等から寄付された雛人形が並びます。
上記の写真には写っていませんが、同行していただいた二宮観光協会の方のお姉様の木目込み人形の雛人形も飾られているそうです。
木目込み人形とは、木で作られた人形に、衣服の皺や模様の形に本体に筋彫りを入れ、筋彫りに目打ちなどで布の端を押し込んで衣装を着ているように仕立てた人形で、あたたかい風合いに伝統を感じました。
皆さんで楽しめるようにと雛人形を寄付をして頂いた方が多くいることを知り、心が和みました。
吊るし飾り
吊るし飾りで有名な三大地域は下記とのこと。
・雛のつるし飾り:静岡県東伊豆町稲取
・傘福:山形県酒田市
・さげもん:福岡県柳川市
グリーンにのみやプロジェクトの松本さんによると、吊るし雛は、お雛様を買うことができなかった家庭で、着物の残り切れ等で作ったのが発祥とのこと。
こちらで飾られている吊るし雛は、グリーンにのみやプロジェクトの方達で作られたとのことで、毎年ひとつのテーマで同じ吊るし雛を皆が作成するそうです。
今年作成する吊るし雛のテーマは「さるぼぼ」とのこと。岐阜の高山地方に訪れた際にお土産屋さんで見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。
松本さんは、上述の地域に訪れて吊るし雛の作り方を学ばれたそう。
二宮町の生涯学習コースで秋頃に吊るし雛作りがあるそうなので、参加することを心に決め、立派な鐘や曽我兄弟の墓を見ながら、帰路につきました。
雛飾りは日本の伝統文化です。地域のボランティアの方達や周りの方達の尽力によって、このような展示がみることができて幸せを感じました。
知足寺会場での展示は1月26日までですが、2月8日~2月23日まで川勾神社の神楽殿にて吊るし雛飾りの展示があるそうですので、是非訪れてみてください。
知足寺会場・雛飾りの展示
開催期間
2025年1月18日(土)〜1月26日(日) 10:00〜16:00(最終日は15:00まで)
開催場所
知足寺
住所:〒259-0123 神奈川県中郡二宮町二宮1091
駐車場:なし
参加費
入場無料
協力
グリーンにのみやプロジェクト
問い合わせ
二宮観光協会 TEL:0463-73-1208