【小田原市】花王が少量多品種生産を効率的に行うダイナミックセル生産システムを小田原工場に導入
花王株式会社は、株式会社京都製作所およびB&R株式会社と共同で、効率的な少量多品種生産が可能な「ダイナミックセル生産システム」を開発し、このたび花王グループの化粧品グローバル供給拠点である小田原工場(花王コスメプロダクツ小田原)に導入した。
この「ダイナミックセル生産システム」では「フローティングリニア搬送技術」と「ロボット技術」の融合により、製品一つひとつを個別かつ自在に搬送・加工できるため、工程や加工時間が異なる製品を同時に同一のラインに投入・生産が可能になるという。
その鍵となる「フローティングリニア搬送技術」は、磁力による反発力または吸引力を制御するプログラミングにより、永久磁石を内蔵した物体を浮遊させ、自在な動作が可能となるリニア搬送システムだ。
高速・高精度で複雑な搬送が実現できるため、柔軟性と生産性の両立が可能となる。
花王株式会社では、2023年内にテスト運転を完了し、2024年の初めから段階的に稼働を開始するとともに、並行して材料供給の自動化も進め、早期の技術確立を目指すとのことだ。