【藤沢 イベントレポ】テラスモール湘南-湘南HOOP FES.2024開催
2024年7月7日(日)、真っ青な夏空の下、JR辻堂駅直結の商業施設テラスモール湘南にて、湘南HOOP FES.2024が開催。会場ではスポーツをテーマとした物販や体験ブース、新作バッシュの試し履き、年齢問わず楽しめるシューティングチャレンジなどが実施されました。
今回の目玉はバスケットボール3X3(スリーエックススリー) 3XS(トライクロス)のシーズン開幕戦と、地元チームTEAM Q4 湘南の出場。昨シーズン優勝を果たしたTEAM Q4 湘南(以下、Q4)は連覇を飾れたのか。当日のイベントレポをお届けします。
3X3 3XS(トライクロス)シーズン開幕戦
3XSは試合時間10分で、1つのゴールを3X3で攻守する運動量が激しいスポーツ。
第1ラウンドにQ4が登場。エントリーは鈴木颯、白井虎太郎、奥山颯太、小滝蔵人の4選手。地元の声援も多く、会場全体の熱量が高まります。相手はSOUTH CENTRAL SAITAMA。
試合前半は順調に点を稼いだQ4。しかし次第に相手の追い上げにより点差が縮まります。結果は16-12で勝利。試合直後、Q4キャプテン鈴木選手に第1ラウンドの感想をお聞きしました。
——終盤の相手チームの追い上げを、どのように感じましたか?
相手の追い上げに関しては、自分たちの詰めの甘さによる隙を突かれたように思います。チームとしては去年の優勝に対して攻めではなく、受け身の姿勢でいってしまったのが原因です。
——前回覇者となり、追われる恐怖はありますか?
追われることの恐怖はないです。確かに昨シーズン優勝しました。何回挑んで優勝できるか。それを掴めたことは、僕らの強みが出た結果だと思います。ただまだ強豪チームとは言い難い。それはチームの共通認識でもある。より高みを目指すためには、チャレンジし続けて勝ち上がるしかない。追う側の意識を持ち続けることの大切さを再認識しました。
——チームの強みとは具体的にどういったところでしょうか?
強みは若さによるパワーです。18歳や19歳のメンバーもいて、チームの平均年齢は24歳くらい。僕はキャプテンですが、厳格さを持ち、かっこよく全体を引っ張っていくぞ!のタイプではありません。むしろみんなと一緒に話をして取り組み、ふざける時はふざける。みんなと同じ目線を持ちつつ、キャプテンの線は引くといったように。
一見、そこがチームの不安定さに見えるかもしれませんが、一度各々の意識がパズルのピースのように「カチッ」とはまった瞬間、その爆発力でどのチームも倒せるパワーがある。それが強みです。
——今月13日に中国唐山市で開催されるChallengerに向けて、意気込みをお願いします。
世界には、僕たちよりも大きい選手が多い。そこでやるべきことは2点あり、アウトサイドシュートをいかに効率よく打てるかと、ディフェンスをハードに行えるか。結果を求めることは大事ですが、応援してくれるファンの方々に僕たちの姿や熱い思いを見せたい。先程の初戦の内容では、Challengerで厳しい結果になるので、当日までに追い込んでいきます。
——最後に地元開催で大勢のファンが来られています。ファンの方々にメッセージをお願いします。
僕の地元であり、選手1人1人がバスケットを通して地域を盛り上げていくので、ぜひ湘南藤沢の皆さんも一緒に盛り上げてくれたら嬉しいです!
第2ラウンド。相手はSAKURA FUNABASHI。
鈴木選手が話す反省が残る試合だった初戦から、どう立て直すのか。試合が進むにつれ相手のゴールが目立ち、結果は13-19で惜敗。昨シーズンからの連覇とはなりませんでしたが、迫力あるプレーを間近で見たファンは、盛大な拍手で選手を讃えました。
2024年7月13日に中国唐山市で開催されるChallengerでの活躍に、乞うご期待。
次世代に繋ぐ、バスケットの楽しさ伝授
体験・物販ゾーンでは、湘南ユナイテッドBC所属ジョフユセフ選手とのシューティングチャレンジの他、午前と午後にバスケットボールクリニックを実施。講師は午前はバスケットパフォーマーのもりもりさん、午後は湘南ユナイテッドBC所属佐々木拓哉選手が担当。各回先着10名がすぐに埋まるほどの人気ぶり。
午前の回では、フリースタイルの技を5個伝授。技が増えるにつれ、子どもたちもボールを扱うことに慣れ、「できたよ!見て!」とたくさんの笑顔が溢れます。連続技ができるようになると飛び跳ねて喜び、それを見ているもりもりさんが、一段と嬉しそうに微笑む。クリニック終了後、ミニバスケットをしているという参加者は「今までやったことのないバスケで楽しかった」と述べます。もりもりさんにも感想を伺いました。
「フリースタイルの技を、子どもたちができるようになった笑顔を見て嬉しくなりました。純粋な『楽しい』気持ちが伝わってきましたね。今回クリニックを受けた子たちの中から、フリースタイルをやりたい、バスケットをやりたい子が出て、競技人口が増えてほしい。とくにフリースタイルは、国/言語/年齢関係なく、誰もが楽しめるスポーツ。パフォーマーである僕が、子どもたちにとって真似される存在でありたい」。
午後の回。
内容はバスケットボールのハンドリングや、佐々木選手がゴール下でディフェンスとなったシュート練習など。プロバスケット選手を一目見ようと、地元のバスケット部に所属している学生が何人も見に来ていました。憧れの的である証です。
佐々木選手の指導に対し、目を輝かせながら耳を傾ける子どもたち。シュート練習では1on1を行い、参加した子どもたちにとって貴重な体験ができました。クリニック終了後、佐々木選手に感想を伺いました。
「クリニック中はこまめに水分補給と休憩を取るようにしていたのですが、少し休めばすぐに子どもたちはシュートを打つ。エネルギーの凄さをひしひしと感じ、自分もそれをもらいました。今回1番伝えたかったことは、誰かがゴールを決めたら拍手をすること。バスケットはチームスポーツ。誰かが成功したらそれを褒めることで全体の士気にも繋がる。技術以上にスポーツマンシップを伝えようと意識をしました。
バスケットの魅力は僕のように背が小さくても、武器を持てばそれが個性となり光ること。僕はバスケ好きを突き詰めたらこうやってプロになれた。みなさんもプレイをして負けて悔しい思いをしたことがあると思いますが、楽しむことが1番大事ですよ」。
湘南ユナイテッドBC U-15の試合では、大人顔負けのプレーに観客も驚きの連続。3XSでは品川 CC WILDCATS.EXEが有終の美を飾りました。終日会場には多くの笑顔と歓声で満ちた素敵な時間が流れ、こうしてイベントは閉幕しました。
イベント概要
日時:2024年7月7日(日)10:00〜17:00
場所:神奈川県藤沢市辻堂神台1丁目3−1 テラスモール湘南ゲートスクエア
主催:湘南HOOP FES. 2024 実行委員会
共催:3XS (トライクロス)
協力:スポーツデポ/フラッグシップストア/スポルディングジャパン/ジオスポーツ