【藤沢 イベントレポ】adidas Football presents SHUNSUKE Talk! F50 Edition-サッカー元日本代表中村俊輔が語るF50の魅力とこだわり
「スパイクを触っていると、安心するんですよ」
優しく笑いながらこう話すのは、サッカー元日本代表の中村俊輔さん。2022年に現役引退をした後、所属していた横浜FCのコーチに就任。現在は指導者としての新たなキャリアを築いています。
先日スポーツデポ フラッグシップストア テラスモール湘南にて、中村俊輔さん(以下、中村さん)をゲストに迎えた「adidas Football presents SHUNSUKE Talk! F50 Edition」のトークイベントが行われました。
先着30名の招待枠に応募が殺到。参加者の割合は、小学生のお子さんを連れた親子での参加が目立ちました。当日は後方の立ち見スペースも満員となり、その人気ぶりは今も健在です。そして会場に中村さんの姿が現れると、大きな拍手が沸き起こります。
本イベントでは、アディダスF50(エフゴジュウ)スパイクの新モデルの魅力についてトークが繰り広げられ、中村さんのプロ26年間をともに駆け抜けた、スパイクへのこだわりについても語っています。
スピード至上主義 F50(エフゴジュウ)
「F50(エフゴジュウ)」は、かつて2004年に登場し、爆発的なスピードを与えることから、瞬く間に世界中のプレーヤーの人気を集めた一足です。2015年に一度生産を終了しましたが、20周年となる今年に復活をとげ、再び話題を集めています。
世界で活躍するリオネルメッシ選手や久保建英(くぼ たけふさ)選手も使用しています。
F50に求めるこだわり
テーブルの上に置いてあるF50新モデルを手に取り、開口一番に「軽い!」と驚きの表情を隠せない中村さん。実際に練習で使っており、片足だけで190gにも満たないその軽さを実感しています(タイプによって重量は異なります)。
軽量化していくとアッパー(シューズ表面部の革)が薄くなり、サイドステップを踏んだ時にスパイクの中で足がずれやすくなる懸念が生まれます。しかしこの新モデルはそれを払拭し、さらにフィット感を追求した設計をしているとのこと。
中村さんは、「履き心地が非常に良い。薄いけどボールの跳ね返りが良く、カーブがかかったロングキックもしっかり飛んでいく。だから狙ったところに行きやすい」と太鼓判を押すほど。
またプレー中の切り返しや上下の動きの変化といった、急に角度を変えた動きでもアウトソールがしっかりしているため、「動きの機敏さに応えてくれる」と言葉に熱がこもります。
現役時代にさまざまなF50を履いてきた中村さんがスパイクに求めた点は、軽さとフィット感の2つ。「自分自身のプレースタイルを分析し、ウィークポイントをカバーしてくれるものを選ぶこと。野球とは違い、サッカーはスパイクしか自分を強化する道具がないため、この2つにこだわった」と中村さんは語ります。
このアドバイスを聞いた参加者たちは、目を輝かせていました。
現役時代はさまざまなF50モデルを履き、そのスパイクの個性に応じてシュートのテクニックも変えていた話は、会場が驚きで包まれます。蹴る瞬間の角度や踏み込みの力加減を調整していたのかもと、話を聞きながらさまざまなシーンを想起させます。
プレーを見ている側は気づかない、中村さんのスパイクに対する細部へのこだわりが非常に強いと感じるエピソード。彼の強さの秘密は、この向き合う姿勢にありました。
未来のサッカー選手に伝える
「子どもの頃に取り組んだほうがいいことは、上手い人に囲まれて練習をすること」。中村さんはご自身の人生を振り返りながら話し始めます。
「兄が3人いて、彼らの友人たちとも一緒にサッカーをしていました。自然とレベルが上がるので、そういった環境下で練習したのは非常にいい経験だったと思います。あとは基本技術。昔はビデオもなく、良い選手のプレーをすぐ見ることができませんでした。
しかし今は違います。YouTubeといったコンテンツがあり、さまざまなプレーや練習方法がすぐ見れますよね。
もちろんプロの動画を見て真似るのも大事ですが、小さい頃に身に付けておくべき基本技術があるので、それをコツコツと積み重ね完璧にすることがとても大事。土台がないと上にいけません。ここをしっかりと磨いてください」。
トーク後の質問コーナーでは、さまざまな質問が飛び交いました。試合時に何を考えていたかの質問に対し、「まずは目の前の敵にどう勝つか、次にこの人に勝つことでどうゲームが勝つかを考えていた」と回答。
ゲームに勝つという全体像を見つつ、チームのために自分がどう動くかを常に念頭に入れて、プレーをしていたと考えられます。
またフリーキックを上手く蹴る方法の質問では、F50新モデルを手に持ちながら細かく説明をする姿は、聞く側も前のめりになるほど興味津々です。足の甲のどこに当てるのか、ボールのどこを蹴るのか。ボールが足に乗る感覚を得るためにどうするのか。
貴重なアドバイスにお子さんは耳を傾け、お宝でも手に入れたように目を輝かせていました。
最後に
最後は招待客30名とのフォトセッションと、サイン色紙が渡されました。これにはお子さんだけでなく大人も喜びを隠せない様子。30代から40代であろうお父さん方は、感無量といった笑みがこぼれます。
中村さんと年齢が近く、かつ海外のプレーをリアルタイムで見ていた世代にあたります。日本人のサッカーが海外で通用するという道をより開けてくれた存在と会えて、胸が高鳴ったはず。
トークイベントから、プロサッカー選手が生まれることを期待しています。
今回会場となったスポーツデポ フラッグシップストア テラスモール湘南は、スポーツ用品はもちろん、キャンプ用品やマリングッズ、アパレルなど幅広くアイテムを取り揃えている大型店舗。「こういうの欲しかった」と思っていたアイテムが、きっと見つかります。
駅直結のため立地も抜群です。ぜひ行ってみてください。
イベント詳細
■日時:2024年7月23日(火) 18:30~19:30
■場所:スポーツデポ フラッグシップストア テラスモール湘南
■対象:アディダス商品5,000円(税込)以上ご購入のお客様から先着30名 ※ゴルフ・トレッキング用品を除く
関連サイト
スポーツデポ フラッグシップストア テラスモール湘南
F50(エフゴジュウ)|adidas football official