【大磯ショップレポ】VINTAGE BEACH LIFE -国境と時代を越えた古道具と出会える店
大磯町東町にひっそりと佇む古道具店
今年4月20日にオープン10周年を迎えた大磯町のVINTAGE BEACH LIFE をご紹介します。
お惣菜屋さん、畳屋さんが立ち並ぶ静かな通りに面したこちらの建物2階が店舗です。爽やかなブルーの看板が目印です。
お店の階段を登ると、ヴィンテージのカゴがお出迎えしてくれます。使い込まれた風合い、個々に特徴があり、思わず手に取ってしまいそうです。
視線の先には、小さな棚や少し大きめの古道具が並んでいます。
きれいなブルーとグリーンの琺瑯トレーが積み上げられていて、1つ1つが気になってしまいなかなか入店できません!
古道具が存在感を放つ店内は、まるで秘密基地
それでは店内を覗いてみます。天井が高く、開放的。木壁に囲まれた店内はまるで秘密基地のよう。
何から見ていいのかわからない程にたくさんのアイテムがディスプレイされています。
異国の地への冒険が始まるようでワクワクします。
最初に目に飛び込んできたのは、こちらのヴィンテージワンピース。80〜100年前のフランス製です。
丁寧な刺繍が施されていて、手仕事によるトリミングも見事です。
良質なリネンで作られているので通気性が良く、着心地も良さそうです。
「フランス人は日本人に近い人間性を持っていると思うんです。」と店主の石原 幸さん。
何度も綻びを補修してあるところから、モノを大事に扱ってきたことが伺えます。
この時代の伝統や文化を感じられる、そんなところも古着の魅力の一つですね。
過去の物語が息づく古道具の魅力
店内ぐるりと見渡すと、セレクトされた古道具は昭和レトロを感じる物、
民芸品、西洋のアンティーク品と、様々な物が混ざり合っていることに気づきます。
こちらは幕末期のものとされる達磨の木型です。沢山の工程を経て完成する達磨ですが、木型を目にするのは初めてです。
経年した木肌と可愛らしい表情、 凛とした佇まいが芸術品のようです。
こちらは北海道出身の幸さんが、どうしても惹かれてしまうという民芸品の木彫り熊。
60年代の北海道観光ブーム以来、北海道のお土産にされることが多く、誰しも一度は目にしたことがありそうです。
鮭を加えた勇ましい姿ばかりでなく、こんなに愛くるしい表情の木彫り熊もあるんですね。
最近はSNSでハッシュタグがつけられた投稿が増え、関心が高まり再ブームが到来しているそうです。
画像出典:湘南人
店内あちこちにディスプレイされているので、見つけた時に嬉しくなってしまいます。
こちらはヴィンテージ のトルコラグ。状態の良いものを現地で買い付けしているそうです。
独特の色合いやパターンが現代のトレンドにもマッチ。手織りの柔らかな風合いが
部屋の雰囲気を温かく豊かにしてくれそうです。
お店はご夫婦で経営されています。
海外での買い付けは主にご主人の慎也さんが担当されているとのことで、
お店番や骨董市の出店などは奥様が主にやられているそうです。古道具初心者でも
気軽に取り入れられそうな小さなアイテムもたくさんあります。
籐編みバスケットが目に留まりました。昭和初期のもので、微妙な編み分けに技術の高さが伺えます。
留め具も国産で少し変わったデザイン。木製の持ち手など細部にわたっていて手が込んでいることがわかります。
今の時代ではなかなか作れないクオリティーで、量産もできない。その時代ならではの手しごとですね。
「当時の方はどんな使い方をしていたのだろう?」と思いを馳せながら眺めてみたり、
自分もどんな風に使うか考えていくのも楽しいですね」と幸さん。
国境と時代をに囚われず、心ときめいた物をセレクト
優しく穏やかな雰囲気を持つ幸さん。オープン当初は、アメリカやヨーロッパの古道具にこだわって集めていたそうですが、
この10年間で色々な古道具と出会い、色々な方との交流を通じて好きなものが増えていったんだそうです。
時代や国境にこだわる必要を感じなくなってからは、その時その時の古道具との出会いを大切にし、心から魅了されるものをセレクトするようになったのだそうです。
古道具やアンティーク品との出会いは、それ自体が一種の冒険。ゆっくりと眺めれば、
国境と時代を越えた旅ができますね。心惹かれるものを見つける喜びを
VINTAGE BEACH LIFEでぜひ味わってみてください。都内の骨董市に出店されることも多いので、店舗のオープンは不定期とのことです。営業日や出店情報はSNSでご確認ください。
お店紹介
【VINTAGE BEACH LIFE】