【逗子市 イベントレポ】逗子プロレス祭り2024-藤原喜明参戦!デビュー30周年の田中稔とタッグ結成
2024年11月30日(土)、逗子アリーナで「逗子プロレス祭り2024」が開催されました。
2020年に第1回が開催されてから今年で4回目になります。
新日本プロレスを始めとして数々の団体でタイトルを総ナメにしてきた田中稔選手が逗子在住であり、会場である逗子アリーナを見てここでプロレスを開催したい、地域を盛り上げたいと思った事がきっかけとなって開催されたこの大会は、第2回から稔選手の奥様である府川唯未さん(横須賀市出身、元プロレスラー)が主催者として引き継がれました。今大会はお二人の長女で昨年プロレスラーとしてデビューされた田中きずな選手が初めて地元に凱旋という事でも話題になった大会です。
昨年に続き今年も晴天の中、早くからお客様が来場されました。それでは試合の詳細です(以下、敬称略)。
今回は初の試みで、試合開始前に初めてのプロレス観戦の方にプロレスのルールを説明する「プロレス教室」が行われました。
逗子サクラヤマン、伊藤道場所属のMASA☆TAKA、レフリーのミスター村杉がリングに上がり、肩をつけて3カウント、またはギブアップで試合が終わる事、技を決められてもロープに逃げれば技が解かれる事、場外に出てからレフリーが20カウントするまでに戻れなければリングアウト負け、両選手とも出ていたら両者リングアウトで引き分け、反則は5カウントまで許されるがそれ以上は反則負けになる、などのルールが説明されました。今回のようなイベントの興行ですとプロレスを知らない方も多いので、初めての観戦にとても役立ったのではないでしょうか?
▼第1試合 シングルマッチ15分一本勝負
稲葉あずさ VS みず葉
まずはJTO(Just Tap Out)に所属する両選手の試合で始まりました。じっくりと腕の取り合いからスタートした試合は稲葉がみず葉をロープに引っ掛けてチョップを連打して一気に熱くなると、みず葉はサソリ固めで稲葉を追い込むが最後は稲葉の「稲葉あずさの姉超(あねごえ)」(技の名前です)でフォール勝ち。
〇稲葉あずさ(9分46秒 片エビ固め)みず葉●
※稲葉あずさの姉超(あねごえ)
▼第2試合 シングルマッチ15分一本勝負
和田城功 VS 当日発表【X】
地元逗子出身の和田は第一回逗子プロレス祭りから四回連続出場、そして三連勝中!対戦相手のXは入場まで発表されず、「ウルトラQ」のオープニング曲がかかって気づいた方もいらっしゃったかもしれませんが、入場口から現れたのはつぼ原人!客席を一周してなかなかリングに上がらず、やっとリングに上がればコーナーで祈りの儀式を始め、試合が始まっても両者なかなか組み合わないと思えばつぼ原人が場外へエスケープ。
リング上で「上がってこい!」とイラ立つ和田。上がってきたつぼ原人に襲い掛かり追い込むもまたも場外へエスケープ。なんとつぼ原人は不気味なカツラを取り外し椅子をもってリングへ。
椅子で襲い掛かるも和田に防がれると、つぼ原人は和田を椅子に座らせ椅子を引いて転倒させる。
その後和田が師匠長州力直伝のラリアットで追い込み、和田が抱え上げようとするとつぼ原人が踏ん張り切り返した際にコスチュームがずれて尻が和田の顔面に!
これにキレた和田が一気に攻め込みこれまた師匠直伝のサソリ固めで勝利。和田は逗子プロレス祭り四連勝!
ですが思うような試合が出来なかった和田は四方に座令するといらだちを抑えるようにリング中央で受け身を取って退場。
和田城功(7分52秒 サソリ固め)つぼ原人●
▼第3試合 パーソナルミット大船店presents
3WAYマッチ20分一本勝負
AKINOwith府川唯未 VS ウナギ・サヤカ VS 志真うた
この試合の協賛は田中稔がオーナーを務めるパーソナルミット大船店で、試合前には田中稔も交えて記念撮影。
3WAYとは3選手が同時に戦う特殊な形式の試合。AKINOは主催者府川唯未の後輩で、昨年の大会では府川から譲り受けた飛びつき腕ひしぎ十字固めで興行を締めてくれました。
今大会では府川がAKINOのセコンドに付き、試合中も再三乱入しAKINOをサポートし、途中レフリーのTOMMYをシウマイで買収。
府川は大会前日にXで崎陽軒のシウマイ弁当について投稿していたがこの為だった⁈ウナギはそのシウマイを奪うと府川にシウマイで殴り掛かり場外乱闘へ。
最後はそのウナギを府川が、志真をAKINOが同時に飛びつき腕ひしぎ十字固めを決めてAKINOがギブアップ勝ち。
AKINOはウナギに対し試合後にマイクで「お前のずっと前に、府川唯未というすごいアイドルがいた。」とアピール。
そしてウナギのファン(通称、ひつまぶし)に対し「もっと応援しないと府川唯未は超えられないぞ!」と叫ぶと、ウナギは「昔話してんじゃねえよ!」と一蹴。この遺恨の続きは次回逗子プロレス祭りで見ることが出来るか?
〇AKINO(14分5秒 飛びつき腕ひしぎ十字固め)志真うた
第3試合終了後には田中稔・府川唯未夫妻のお嬢様も所属するダンススタジオ「ZeeDee Company」の子供たちによるダンスのパフォーマンスがありました。
▼第4試合 ザ・リーヴpresents
田中稔デビュー30周年記念試合
タッグマッチ30分一本勝負
藤原喜明&田中稔 VS 伊藤崇文&逗子サクラヤマン
田中稔のプロレス人生は1993年にプロフェッショナルレスリング藤原組に入門した所から始まります。1994年にデビューを果たし、今大会でデビュー30周年記念試合と銘打ち師匠の藤原喜明を招聘しタッグを結成!セコンドには藤原組の小坪弘良と臼田勝美が付きました。対戦相手の伊藤は藤原の弟子が旗揚げした「パンクラス」でデビューしており、いわば藤原の孫弟子。そして逗子プロレス祭りと言えば地元逗子市桜山の英雄、逗子サクラヤマン!
伊藤は執拗に藤原に挑むが得意技の頭突きで返り討ちに。藤原は田中を呼び込み田中も師匠直伝?の頭突きで攻撃。
場外乱闘で追い込まれたサクラヤマンはなぜか空いていた私の隣の席に!
試合終盤サクラヤマンは田中を追い込むが最後は藤原が伊藤を脇固め(この技は藤原の得意技でアメリカではフジワラアームバーと呼ばれています!)で抑えている間に田中がサクラヤマンを得意技のミノルスペシャルで仕留め、記念試合を勝利で飾りました。
〇田中稔(12分45秒 ミノルスペシャル)逗子サクラヤマン●
試合後には師匠藤原から花束、協賛企業のザ・リーヴから記念トロフィーが送られ、セコンドについていた小坪と臼田もリングに上がり90年代の藤原組の復活となりました。
なんと、その後は新日本プロレスの獣神サンダーライガーからのビデオメッセージが公開されました。田中はリング上で正座してそれを聞き、終わると坐礼で感謝します。
その後はお嬢様からも花束が贈呈され、観客に感謝の言葉と今年オープンした自身がオーナーを務めるパーソナルミット大船店をPR。
▼第5試合 株式会社リバーpresents
田中きずな地元初凱旋試合
タッグマッチ30分一本勝負
SAKI&田中きずな VS 世羅りさ&櫻井裕子
昨年デビューし前回の大会ではリング上から挨拶をした田中きずなが今大会では地元初凱旋試合でメインイベントに登場!タッグパートナーは小さい頃に会場で迷子になった田中きずなに優しく声をかけた事があるというSAKI。対戦相手はプロミネンス所属世羅りさと、SAKIと同じくCOLOR'S所属の櫻井裕子。
握手を拒否する世羅をSAKIときずな二人掛かりで襲い掛かり試合開始。
地元で張り切るきずなをサポートしつつ、SAKIは場外で櫻井を振り回す。
対する世羅もきずなをジャイアントスイングで追い込む。
その後も厳しい攻撃に追い込まれたきずなだったが最後は櫻井をフィッシャーマンズスープレックスで投げるとそこへSAKIがトップロープからのニードロップを決めてフォール勝ち。
パートナーによるものではあるが地元初凱旋を見事勝利で飾りました。
〇SAKI(17分35秒 片エビ固め)櫻井裕子●
※カワイルドニードロップ
試合後にマイクを握ると観客への感謝を述べ、「話すのは自信がないのでお母さんに任せます」と、母である主催者を呼び込みます。
最後は府川が参加選手を呼び込んで全選手がリングに上がり、会場全員による「逗子プロレス、最高!」の掛け声と共に、クラッシュギャルズの「東京爆発娘!」が流れ興行終了となりました。
来年もまた見たいですね!府川さんよろしくお願いいたします!
逗子プロレス祭り2024
開催期間/日時
2024年11月30日(土)
13:30試合開始
開催場所
逗子アリーナ(逗子市立体育館)
住所:〒249-0003 神奈川県逗子市池子1丁目11−1
駐車場:あり
参加費
プレミアムシート 8,800円
リングサイド 7,700円
指定席 5,500円
二階席 3,300円
小中学生 2,200円
●逗子市民割1名様に付き500円引き
主催
逗子プロレス祭り実行委員会
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