【藤沢 イベントレポ】新江ノ島水族館-いのちの大切さを育む特別行事「水の生き物とペットの霊追悼法要(慰霊祭)」
新江ノ島水族館で愛された生き物たちや近隣地域のペットを供養する慰霊祭
新江ノ島水族館が2024年9月20日に動物愛護週間の特別行事として 、第21回 「水の生き物とペットの霊追悼法要(慰霊祭)」を行いました。会場は「なぎさの体験学習館」で、この1年で亡くなった水族館の飼育生物と近隣の幼稚園で飼われていた生物を慰霊しました。
旧・江の島水族館の時代から毎年動物愛護週間に実施されている特別行事で、通算46回目を迎えたそうです。
地元片瀬・龍口寺貫首 鈴木日沾猊下(すずきにちでんげいか)を迎え、水族館のスタッフと近隣の長谷幼稚園・比企谷(ひきがやつ)幼稚園(共に鎌倉市)の園児と先生、保護者、一般供養の方々の計120名が参列しました。
水族館で亡くなった、アカウミガメ・タイマイの交雑種「ダイ」(メス/2023 年 9月永眠/飼育年数 24 年 8 か月)、オタリア「マミ」(メス/2024 年 2 月永眠/飼育年数 25 年 10 か月)をはじめとして、亡くなった動物や魚たちを追悼しました。
子どもたちも小さい手を合わせて真剣な眼差しです。
子どもたちは緊張した面持ちで飼育していた昆虫やオタマジャクシなどの生き物に祈りを捧げていました。
館長の崎山直夫さんは、2月に亡くなったオタリアの「マミ」が25年前に旧・江の島水族館に来たときの思い出に触れながら、「これからも命を育み、つながる命の大切さを伝える水族館でありたい」と話されていました。
水族館の飼育スタッフも次々と訪れ、祈りを捧げていました。たくさんのスタッフが関わっていたのですね。
子どもたちが持ち寄った花も捧げられました。生き物たちも喜んでくれることでしょう。
法要に参加した比企谷幼稚園の男の子はカブトムシが亡くなって悲しんでいましたが、「カブトムシ6匹も産まれたんだよ!」と、カブトムシの思い出も話してくれました。幼稚園のみんなで大切に育てていたカブトムシだそうです。生き物を飼育するだけではなく、亡くなった命にも祈りを捧げて、大切に思うことは貴重な経験になると思います。
子どもたちは法要のあとは水族館へ行き、今ある命の大切さを学んで帰るそうです。
筆者も子どもが小さいときからお世話になっている新江ノ島水族館ですが、スタッフの方々はいつも明るく、また動物たちのショーでもスタッフの方々の愛が感じられる楽しい場所です。1つ1つの命を大切にするスタッフの方々のお陰で、いつも楽しむことができたのだと思います。
子どもたちも大切なことを学べる貴重な場所である新江ノ島水族館。水族館を楽しんだあとは、亡くなった動物たちにも思いをはせてみてはいかがでしょうか。
イベント概要
【第21回 水の生きものとペットの霊追悼法要(慰霊祭)】
■日 時:2024 年 9 月 20 日(金) 10:00~10:30
■場 所:新江ノ島水族館「なぎさの体験学習館」 1 階 (藤沢市片瀬海岸 2-19-1)
■大 導 師:日蓮宗霊跡本山寂光山 龍口寺貫首 鈴木日沾猊下ほか 2 名(計 3 名)
■参 列:長谷幼稚園 ・ 比企谷幼稚園の園児と、先生・保護者のみなさん、公益社団法人藤沢市観光協会 湯浅 裕一会長、北村 和利専務理事、今井 康貴事務局長、水族館スタッフ、一般供養のみなさん 計 120 名
■追悼動物:新江ノ島水族館 /魚類、クラゲ、アカウミガメ・タイマイの交雑種「ダイ」、オタリア「マミ」 他
長谷幼稚園 /オタマジャクシ、ダンゴムシ、アリ
比企谷幼稚園 /カブトムシ
施設紹介
【新江ノ島水族館】
■住所:神奈川県藤沢市片瀬海岸2丁目19−1
■電話:0466-29-9960
■定休日:年中無休
■営業時間:9月1日(日)~11月30日(土) 9:00~17:00(最終入場時間16:00)
12月1日(日)~2月28日(金)10:00~17:00(最終入場時間16:00)
3月~11月9:00~17:00(最終入場時間16:00)
※施設点検等で臨時休館あり