【藤沢市】藤沢市の火災件数106件に減少、一方で電気機器関連の出火が増加傾向に
藤沢市消防局が2024年の火災・救急状況を発表した。火災件数は前年比7件減の106件となったものの、電気機器関連の火災が増加傾向にあり、注意が必要な状況となっている。
火災による人的被害は、死者4人(前年比2人増)、負傷者14人(前年比1人減)を記録。火災種別では建物火災が57件と全体の半数以上を占め、続いて車両火災12件、その他火災37件となっている。
主な出火原因
- 放火(疑いを含む):14件
- 電気機器:11件
- たばこ:10件
電気関連火災の増加
特に注目すべき点として、電気製品に関連する火災が前年から8件増加し、21件に達している。これには電気機器、配線器具、電灯・電話等の配線などが含まれる。
火災による損害
2024年の火災による損害額は約3,529万円で、前年の約3,372万円から増加している。
救急出動状況
- 救急出動件数:28,004件(前年比9件減)
- 搬送人員:25,443人(前年比114人減)
- 急病による出動:18,851件(全体の67.3%)
- 中等症搬送:15,210人(全体の59.8%)
関連リンク
藤沢市消防局 令和6年(2024年)火災と救急の状況について
筆者のコメント
寒い季節になり、電気ストーブやこたつなど電気製品の使用機会が増えているが、電気関連の火災が増加しているのは気になる点だ。
特に古い電気製品や配線は、目に見えない劣化が進んでいることもある。電気コードの被覆の傷みや、コンセントの緩み、電気製品の異常な発熱など、普段から気をつけて点検する習慣をつけたい。
また、在宅ワークの増加で電気製品の使用時間が長くなっている家庭も多いだろう。タコ足配線は避け、使用していない電気製品はこまめにコンセントから抜くなど、基本的な対策を徹底することが大切だ。