【横須賀市】横須賀市でブルーカーボン推進の取り組み進行中
横須賀市では、地元漁業協同組合や企業、研究機関とともに「横須賀市ブルーカーボン推進検討会」を立ち上げ、ブルーカーボン(海藻類のCO2吸収量)の拡大に取り組んでいる。ブルーカーボンとは、海中や海面付近の生態系(アマモなどの海草やワカメ・昆布などの海藻、植物プランクトンなど)によって吸収・貯留された炭素を指す。
この取り組みの背景には、磯焼けと呼ばれる海の砂漠化現象がある。最近では地球温暖化の影響で、海藻を食べる魚やウニが活発に活動する期間が長くなり、藻場が減少している。この問題に対応するため、横須賀市は以下の対策を進めている。
横須賀市の現状と対策
横須賀市の現状
2012年ごろから、相模湾側沿岸で磯焼けが顕著となっている。2006年から2022年の間に、岩礁藻場は98.5%減少、アマモ場は95%減少していることがわかっている。
磯焼け対策
藻場の保全活動として、漁業者が行う食害生物(ウニやアイゴなど)の駆除に対する支援を行っている。また、漁業協同組合によって実施される藻場造成(海藻の移植)に対する支援も行っている。小さな芽を植え付け、魚などに食べられないようにカゴを付ける方法で藻場を広げている。
Jブルークレジット
Jブルークレジットは、ジャパンブルーエコノミー技術研究組合(JBE)が運営する制度で、藻場の再生・創出によるCO2吸収量をクレジット化し、取引が可能になる。2023年度には、長井沖周辺の藻場の再生面積とCO2吸収量が認証された。
- 藻場の面積:約2,400m2(テニスコート約9面分相当)
- CO2吸収量:0.6トン
問い合わせ先
横須賀市経営企画部都市戦略課
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