【横須賀市】横須賀美術館と和泉市久保惣記念美術館が防災協力協定を締結!災害時の文化財保護で連携
横須賀美術館と和泉市久保惣記念美術館が、災害時における収蔵品保全のための防災協力協定を締結することが決定した。両館は関東と関西という遠隔地のメリットを活かし、文化財レスキューなどの相互支援を行う。
この協定は、自然災害や大規模災害、不慮の事故などが発生した際に、両館が相互に協力して収蔵品を保全することを目的としている。個々の美術館同士での防災協力協定の締結は珍しい取り組みだ。
協定の主な内容
- 被災状況調査の補助
- 被災収蔵品に対する応急処置の補助
- 収蔵品保全のために緊急に必要な事項への対応
締結式開催概要
- 日時:2025年1月24日(金)10時~10時30分
- 場所:横須賀市役所本庁舎3階・市長応接室
※和泉市久保惣記念美術館とはZoomミーティングで接続
和泉市久保惣記念美術館について
明治時代から和泉地域で綿業を営んでいた「久保惣」の歴代経営者が収集したコレクションを所蔵する美術館。1982年に開館した和泉市立の美術館で、日本と中国の絵画、書、工芸品など東洋古美術を中心に、国宝、重要文化財を含む約12,000点を所蔵している。
協定締結の経緯
両市は全国基地協議会の構成員であり、令和5年7月に和泉市で開催された会議の際、横須賀市長が和泉市久保惣記念美術館を視察したことがきっかけとなった。文化財防火デー(1月26日)の時期に合わせて協定を締結する運びとなった。
筆者のコメント
湘南地域でも度々大きな地震や台風に見舞われるが、このような美術館同士の防災協力体制は心強い取り組みだ。
横須賀美術館は相模湾を望む絶景ポイントとしても人気だが、その立地ゆえに災害リスクも考えられる。今回の協定締結は、貴重な文化財や芸術作品を守るための重要な一歩となるだろう。
梅の開花も間近に迫り、これから美術館に足を運ぶ機会も増えてくる。展示作品を安心して鑑賞できる環境が整備されることは、私たち地域住民にとっても嬉しいニュースだ。