【横須賀市ニュース】「ヘルパンギーナ」の流行発生警報が発令
2023年7月5日、横須賀市はウイルス感染症「ヘルパンギーナ」の流行発生警報を発令した。
ヘルパンギーナとは
ヘルパンギーナは、初夏から秋にかけて流行する感染症で、子どもが感染しやすい病気。
突然高熱が出て、喉の奥に小さな水ぶくれができるのが特徴で、高熱は2~3日続くが、通常であれば1週間ほどで治る。
横須賀市内の発生状況
横須賀市においては、乳幼児を中心に突然の高熱と、喉の奥に現れる水ぶくれを特徴とするヘルパンギーナが流行している。
2023年6月26日~7月2日(第26週)の感染症発生動向調査では、ヘルパンギーナの定点医療機関あたりの報告数 6.56人(定点数/9か所、報告数/59 人)となった。
流行発生警報基準値は定点あたり6.00人であり、第26週の時点で基準値を超えたため、ヘルパンギーナ流行発生警報を発令した。
※「定点医療機関」は、流行状況を把握するために感染症の発生件数を報告している医療機関をいい、ヘルパンギーナは9か所の小児科医療機関が定点医療機関に指定されている。
治療方法
ヘルパンギーナに対しての特効薬やワクチンはなく、治療は症状をやわらげる対症療法が中心である。
熱や下痢による脱水症状に気を付け、十分に水分をとることが重要である。
予防方法
感染症であることから、感染者との密接な接触は避け、咳やくしゃみなどの飛沫感染を防ぐことが予防となる。
流行時には、うがいや手指の消毒を特に心掛け、接触感染や糞口感染を予防するために、流水と石鹸で手洗いをしっかり行うことが重要。
症状が消失しても、感染した人の便の中にはウイルスが残っており、2~4週間にわたって排泄される。
そのため症状の有無に関わらず、日頃から手洗いを習慣化し、トイレ後やおむつ交換後、食事の前の手洗いは必ず行うこと。