【三浦 観光スポット】城ヶ島海南神社-島を守る神
三浦市城ヶ島にある「城ヶ島海南神社(じょうがしまかいなんじんじゃ)」をご紹介します。
三崎港の近くにある海南神社は有名ですが、三浦半島最南端、城ヶ島にも海南神社があります。もともと島の人々は海を渡って海南神社に参拝していましたが、海が荒れている時には参拝が困難な為、分霊を勧請して出来たというのがこちらの神社の由来です。もともとは遊ヶ崎海岸(宮ヶ崎)に鎮座されていたのが暴風で破損され明治11年に現在の場所に移ったと言われています。
御祭神は「藤原資盈(ふじわらのすけみつ)」「源頼朝(みなもとのよりとも)」「楫三郎(かじのさぶろう)」です。資盈公は日本の平安時代中期の官人で藤原広嗣の子孫とされています。相模国三浦郡に左遷され、三浦郡を統治し、海南神社に祀られています。楫三郎は資盈の家臣の1人です。以前は島の西端に三郎公を祀る楫の三郎山神社がありました。もともとはこの小高い丘に三郎が祀られており、楫の三郎山と呼ばれるようになったそうです。大正初年頃までは山に主の大蛇が住んでおり登るとたたられるという言い伝えがあり誰も登ったことがなかったそうですが、後に航海の安全と大漁を祈願する漁業関係者の信仰が厚く参拝されるようになったそうです。鳥居と祠が作られていましたが、昨年(2023年)無くなっています。現在は三郎山だけが残されています。
公共交通機関を利用する場合には京浜急行線「三崎口」駅から京急バス「城ヶ島」行を利用して「城ヶ島漁港前」下車、徒歩2分です。車の場合には城ヶ島大橋を渡って島に入るとすぐ左手に駐車場(公園第二駐車場)があります。以前、城ヶ島大橋は有料で駐車場は無料でしたが、現在は橋を渡るのは無料ですが駐車場が有料になっています。城ヶ島には6か所の駐車場がありますが、普通車450円でワンデーパスが購入できて何度も出し入れ出来ます。駐車場から島の西側に向かって徒歩6分程度です。
ちなみに楫の三郎山へは京急バスでは「城ヶ島」下車、車の場合には第一、第二駐車場からが近いです。
目印は城ヶ島区民センター。区民センターの目の前です。
まずは鳥居があり、そこにも賽銭箱が設置されていますので上まで行かなくても参拝する事が出来ます。
階段を上がるとそこから三崎港が一望できます。場所を移した時にこちらを選んだのもそれが一因でしょう。
手前には狛犬、その先には砲弾が奉納されています。
奥が本殿、手前が拝殿、こちらはつながった形のお社です。
島という事もあり大きな貝もありました。
境内はわりと広く、緑も豊です。
東は城ヶ島公園、西は城ヶ島灯台や飲食店、土産物のお店などが並ぶ通りがあるので、観光で訪れる方にとってはそちらのほうがメインになるでしょう。島の中心に位置するこの神社近辺は漁港や住宅地なのであまり観光客にはなじみのない場所かもしれませんが、ぜひこちらにも参拝しがてら三崎港を眺めを楽しんで帰って頂きたいです。
施設紹介
【城ヶ島海南神社】
住所:〒三浦市三崎町城ヶ島408