【藤沢 イベントレポ】助産師が伝えるいのちのはなし-見て聞いて、触れて感じる大切ないのち
命の現場で働く助産師さんだから伝えられる「いのちのはなし」
2024年12月22(日)に藤沢市の明治市民センターでいのちをテーマにしたイベント「助産師が伝えるいのちのはなし」が開催されました。
2001年に茅ヶ崎市の小学校への出前講座から始まったこちらのイベント。
現在は小中学校や公民館で定期的に行われており、明治市民センターで開催されるのは今回で8回目です。
イベントを主催しているのは、赤ちゃんとお母さんの健康を日々支えている「湘南助産師会」の助産師の皆さん。
いのちの始まりから誕生までの物語
イベントには計15組の親子が参加し、助産師さんのお話に熱心に耳を傾けていました。
スライドを見ながら、いのちの始まりからこの世に生まれるまでの赤ちゃんの様子を熱心に聞く子ども達。
「いのちはどこから来るのか」「お腹の中の赤ちゃんはどう過ごしているのか」など普段なかなか聞けないお話にみんな興味津々です。
お話の合間に助産師さんが月齢ごとの赤ちゃんと同じ大きさの人形を見せてくれます。
命がだんだんと育っていくさまをしっかりと見つめる子ども達。
自分が生まれてきた確率が宝くじに100回連続で当たるくらい奇跡的なものであることを知り「すごい!」と驚きの声が上がっていました。
赤ちゃんの心音に耳を澄ませて
妊娠8ヶ月の妊婦さんをゲストに迎え、大きくなったお腹に超音波ドップラー聴診器という機械を当てて赤ちゃんの心音を聴かせてもらう場面もありました。初めて聴く赤ちゃんの心音に子ども達もじっと耳を澄ませます。
毎日お腹に話しかけて、産まれてくる日を楽しみにしているというご夫婦。赤ちゃんに会える日が楽しみですね。
出産のお話の中で、赤ちゃんが頑張ってこの世に誕生する様子が伝えられると会場は静かな感動に包まれました。
みんなで体験してみよう
お話を聞いたあとはみんなで体験コーナーへ。
こちらは実際に妊婦体験ジャケットを着て、妊婦さんの体の重みを体験するスペースです。
実際に装着してみると
「想像してたより重たい!」「階段を降りるのが大変!」など子ども達から様々な声が聞こえてきました。
妊婦さんがどんな日常生活を送っているかを体験することは、妊娠中の大変さやみんなで協力し合うことの大切さを考えるきっかけになりそうですね。
いのちの重さを抱く
新生児とほぼ同じ重さの赤ちゃん人形を抱っこするコーナーでは、重さを確かめながらしっかりとお人形を抱っこする子ども達の姿が。みんなの表情がとても優しいです。
心臓の鼓動は生きている証
聴診器で自分や家族の心臓の音を聴くコーナー。
「聞こえたよ!」「赤ちゃんの心音と速さが違う!」などと言い合いながら家族で心音を確かめていました。
体験を通して様々な発見をする子ども達と、子ども達が赤ちゃんだった頃を思い出して笑顔になるお父さんお母さんを見て、ひとりひとりにかけがえのない命があること、その命が繋がっていくことは奇跡だということを実感しました。
いのちと日々向き合っている助産師さんだからこそ、その大切さをしっかりと伝えてくれるとても素敵なイベントでした。
それぞれがかけがえのない「いのち」を持っている
私達ひとりひとりに大切な命があります。
「今後生きていく上で、
苦手なことがあっても大丈夫。今生きているだけで満点です、という温かな言葉が胸に響きました。
いのちの尊さを知ることは、自分にも人にも優しくなれるということを教えてくれた今回のイベント。
子ども達が大きくなった時に今よりもっと優しい社会になっているよう、一人でも多くの子ども達にいのちのお話を聞いてもらえたらと願っています。
「助産師が伝えるいのちのはなし」活動のご依頼はこちらから。
助産師が伝えるいのちのはなし
開催日時
2024年12月22日(日)10:30〜12:00
開催場所
明治市民センター
〒251-0042 神奈川県藤沢市辻堂新町1丁目11−23 藤沢市消防局南消防署明治出張所
駐車場:あり
参加費
無料
主催
湘南助産師会