【横須賀 観光スポットレポ】御嶽神社-不入斗公園を見守り続ける鎮守神
横須賀市不入斗町にある「御嶽神社(みたけじんじゃ)」をご紹介します。
横須賀アリーナや陸上競技場を構える不入斗公園のすぐお隣、テニスコートのすぐ裏にあります。電車の最寄り駅としてはJR横須賀線の衣笠駅、京浜急行の横須賀中央駅、汐入駅などが有りますが、それぞれ1.5~2㎞弱、徒歩ですと30分弱かかります。京急バスを利用して「西来寺」下車が便利でしょう。
御祭神は天香護山命(アメノカグヤマノミコト)です。今から約800年前に天香護山命を祀る蔵王権現という名前で建設されたものが明治31年に現在の場所に遷座されました。天香護山命は天照大神の孫神である饒速日命の子供で天照の曾孫にあたります。饒速日命は天照の命で三十二柱の神を引き連れて十種神宝と共に地上に降り立った神です。
不入斗公園の入り口や西来寺のバス停から西来寺方面へ進むと右手に西来寺が見えてきます。
丁字路になっている正面には案内が出ていますので左側へと進みましょう。
左手に不入斗公園を見ながら進むと右側に鳥居が見えてきます。境内へと昇る階段は「昭和弐拾参年九月七日、御遷座五十年事業」との記載があり、この年に階段が改築されました。
鳥居は昭和二十九年三月吉日に建立されたものです。
鳥居の横にあるとても古い「奉再建」と彫られた石柱は天保十一年九月の記載があります。西暦で言うと1840年。この地に遷座される前からあったものでしょう。
お隣の「御嶽社」と彫られた石柱には「海軍大将有馬良橘敬書」そして「紀元二千六百年奉祝記念昭和十五年七月建立」と彫られています。この「紀元」とは初代天皇である神武天皇の即位から数えて2600年の年という事です。
狛犬は明治31年、この地に遷座された時に作られたものですね。
境内の燈篭は昭和四年三月建立、かなり薄くなっています。
この地に遷座されてから作られたものでもかなり時間が経過しているのですが、それ以前からの石柱などもあり長い歴史が感じられる場所です。
正面には拝殿、そして後ろ側に本殿がつながる形の神社です。
左側に正一位福徳稲荷大明神が鎮座されています。向かって左側の洞穴のようになっている所の前には小さな鳥居があります。鳥居は神のいらっしゃる世界を分ける結界ですから、何も見当たりませんがこの穴も何か特別な空間なのでしょう。
右側には浅間大神が鎮座されています。後ろ側に「大正〇年二月二十一日」と彫られているのですが、薄くなっており何年なのか判別できませんでした。
先述の通り不入斗公園のすぐ裏にあり、境内からはテニスコートが見えます。
また、境内の横には近くの住宅街に抜けられる階段もあります。近隣の方はこちらから登って参拝されるのでしょうね。
公園を見守り続けてきた地元の氏神様、アリーナや競技場で何かの大会などの前には参拝してみてはいかがでしょう?
施設紹介
【御嶽神社】
住所:神奈川県横須賀市不入斗町3丁目4