【横須賀 観光スポットレポ】中里神社-繁華街近くの隠れたパワースポット
横須賀市上町にある「中里神社(なかざとじんじゃ)」をご紹介します。
「中里」というのはこの辺りの過去の地名で現在の町名は上町ですが、中里の名前はトンネルの「中里隧道」や商店街、町内会に残されています。
京浜急行「横須賀中央駅」西口から改札を出て右に向かいます。坂道を上りますがここが「平坂」という坂です。徒歩2分くらいで参道入口の石柱が見えます。
中里商店街方面からも参道があり入口には石柱があります。
参道とはなっていますが今は普通に住宅街の生活道路になっています。参道入口の石柱には「紀元2600年奉祀記念」とあります。
紀元2600年とは、皇紀2600年、初代の神武天皇が即位してから2600年目に当たるのが西暦1940年、昭和15年になります。その時に作られた物でしょう。
階段を登ると正面に鳥居があり、その先に大きなイチョウの木が二本並んでいます。まるで鳥居のように入口を守っているかのようです。
現在の鳥居も、そして中里神社の名前の石柱も同じく昭和15年に作られたものです。
鳥居の先にまた階段があり、そこを登ると社殿が見えてきます。
正面に鎮座されているのが拝殿、その裏に本殿があります。拝殿の左にある大きなイチョウは御神木です。台風の次の日などにはギンナンが大量に落ちていることがあります。
掲示されている中里神社沿革によれば、
「古来稲荷神社ト云現鎮座附近ヲ稲荷ヶ谷ト云現本殿ハ文化十四年八月建立サレタルヲ明治四十一年十一月改築シタモノ。
明治十三年十月村社ニ昇格
明治四十一年七月無格社神明社合併シ
企四十二年中里神社ト改称ス
祭神 倉稲魂命 伊勢大御神」
とあります。
元々この辺りには深田、中里、不入斗、佐野、公郷といった村があり、明治22年に合併して豊島(としま)村が出来ました。明治36年に村から町になり、39年に横須賀町と合併して豊島の名前がなくなっています。40年には市政施行により横須賀市となっており、その際に中里の名前を残したのではないでしょうか。倉稲魂命(うがのみたまのみこと)は稲荷神社の御祭神として有名ですが、神明社を合併した際に伊勢大御神(いせのおおみかみ)も鎮座されて現在の中里神社になったという流れですね。
拝殿の右側には大正11年に横須賀市中里好風会が奉納した俳額がありますが、今は残念ながらあせてしまい内容はわかりません。内容は境内に掲示されています。
拝殿の裏に本殿がありますので忘れずに参拝しましょう。
鳥居の跡があるので以前は有ったのでしょう。山に食い込むように鎮座されていますので、最初は山自体がご神体だったのではないでしょうか。
数年前に社務所がリフォームされましたが、あまり使われているのを見たことはありません…
横須賀中央駅からすぐで中里商店街、上町商店街からも近いですが、道を一本入っただけでとても静かで癒される場所です。お近くを通ったら是非参拝してみてくださいね。
施設紹介
【中里神社】
住所:横須賀市上町1丁目9