【横須賀 イベントレポ】大相撲横須賀場所 2024- 夏巡業最終日、7年ぶりに横須賀で開催されました
大相撲地方巡業が、2024年8月25日(日)に横須賀アリーナで開催されました。7年ぶりとなる横須賀開催は、満員御礼となる約4000人の観客数を達成。
そもそも「地方巡業」とは?「本場所」と何が違うのか、見どころを含めて当日の様子をレポートいたします。
本場所と巡業の違い
「本場所」とは、ニュースでよく目にする、力士の番付の地位を決めるために行う興行のことです。対して「巡業」とは、国民に向け相撲の普及活動の一環として行われる興行のことを指します。
「本場所」は1月に始まり、奇数月に年6回(東京3回他、大阪・九州・名古屋)開催されますが、「巡業」は、本場所がない偶数月に全国津々浦々で開催されています。
力士との距離が近い
開場は朝9時。筆者は8時半頃到着しましたが、入り口にはすでに100人以上の列が。猛暑日予報だからでしょうか、朝太鼓の軽快な音色に迎えられながら、すでに会場入りが始まっていました。
まだまばらなタマリ席の目の前で、公開稽古が始まります。とにかく土俵が近く、当然花道を通る力士達もとても近くで観られるのが巡業の最大の魅力でしょう。
子供から相撲女子まで写真撮影したりサインをもらったり、力士達も気軽に応じてくれます。
巡業は見どころ盛りだくさん
入り口にお土産売場がありますが、外まで大行列の人気ぶりでした。お目当ての物がある方は売り切れ前の早めに向かわれる事をおすすめします。
軽食や飲み物も販売していましたが、食べ物は11時すぎにほぼ完売していました。お弁当は全て予約制で持ち込みも可能。外にはキッチンカーも出ていました。
稽古の後にはちびっこ相撲の開幕。思いっきり立ち向かう姿に、観ている大人たちもつい表情が緩みます。
取組の合間にも
12時。いよいよ幕下以下、序二段、三段目、幕下と若手力士たちの取組が進みます。地元横須賀市公郷町出身の序の口・蒼富士関が登場し、すくい投げが決まると温かい声援が送られました。
巡業では、力士の近さに加えて取組の間に様々なお好み(催し物)があることも魅力のひとつです。
この日は大磯町出身の人気力士、湘南乃海関による「髪結実演」が行われました。
今回支度部屋に出向き、髪結に向かう前の湘南乃海関にお話を伺うことが出来ました。
巡業はとても過密なスケジュールで各地を周りますが、たまに地方では美味しいものを食べに出られることもあるそうです。
また、旅行に行くことはあまりないそうですが、近場でも友人たちとご飯を食べに行ったり遊びに行ったりするなど、休日にはいいリフレッシュが出来ていると話してくださいました。
大磯町役場には、湘南乃海関の応援幕が常に掲げられています。今後益々ご活躍されますよう、応援していきたいですね。
髪結実演の他にも本場所では見られない、初切(しょっきり)や相撲甚句(すもうじんく)などで会場は大いに盛り上がります。
息のあったコミカルな演技(?)に笑い声も。
華やかな土俵入り
中入後、ついに色鮮やかな化粧まわしを締めた幕内力士たちの登場です。横綱照ノ富士が現れると、歓声もこの日一番に。会場の熱気は最高潮を迎えます。
体と体がぶつかり合う激しい音や決まり手の違いなどが耳目に触れると、相撲が国技である日本の奥ゆかしさが伝わってくるようです。
取組の後にもファンサービスはかかせません。親方の緩やかな表情が見られるのも巡業ならではなのでしょう。
丸1日相撲の世界に
15時。結びの一番が終わると締めくくりである「弓取式」が行われ、打ち出し(終了)となります。子供から大人まで、外国の方も多く会場に来られていて、見どころ満載の横須賀巡業は大盛況で幕を閉じました。
取組の力強さに加えて力士の素顔も見られ、相撲道に気軽に触れられるのが巡業の魅力。
令和6年秋巡業では相模原場所の開催も決定しています。
スポーツの秋。相撲を通じて日本の心にふれてみると、粋な夜長を過ごせそうな気がしました。
イベント詳細
【令和六年夏巡業 大相撲 横須賀場所】
■開催日:2024年8月25日(日)
■開催場所:横須賀アリーナ
■時間:9:00~15:00
■主催:大相撲横須賀場所実行委員会
関連リンク
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