【藤沢 体験スポットレポ】湘南ユナイテッドBC プロの小宮選手が中学生ユースを指導 2024年は「勝利より過程を」
現在B3リーグのプロバスケットボールチーム「湘南ユナイテッドBC」の小宮優大選手(23歳)が、中学生でつくるユースチーム「湘南ユナイテッドBC U15(アンダー15)」のコーチを2023年から務めています。プロ選手を兼ねた若き指導者に、U15の2024年の抱負について伺いました。
プロの選手が中学生を指導
「空いたらシュートを狙って!」
「ディフェンスはもっと声を出して!」
藤沢市の秋葉台文化体育館では、練習する中学生たちに、張りつめたコーチの声が次々とかけられていました。
藤沢・茅ヶ崎・平塚、横浜の中学生たちが所属するバスケットボールのユースチーム「湘南ユナイテッドBC U15」。指導するのは、湘南ユナイテッドのプロ選手・小宮優大コーチです。
取材をしたのは2023年の12月26日。この日はまずボールを使わず走るトレーニングからスタートしました。続いて、ボールを使った対人系のメニュー。1対1、2対2で行う練習では小宮コーチ自らが、ドリブルする中学生選手に対して相手を阻むプレーを実践。ディフェンスの際の体の当て方を指導しました。3対3、4対4では、冒頭に書いた小宮コーチの指導の声。積極的なプレーを、そしてコート内でコミュニケーションをとるようにと、選手たちに呼びかけていました。
小宮コーチインタビュー「ポジションレスの時代に」
小宮コーチは藤沢市出身。厚木東高校、神奈川大学でバスケットの選手として活躍をし、特に高校2年時には全国高等学校バスケットボール選手権大会(通称ウィンターカップ)でベスト8の成績を残しています。2022年から湘南ユナイテッドBCに練習生として加わり、2023年にプロ選手として契約しました。そして、2023年8月にU15のコーチに就任し、チームの指導にあたっています。
―― 2023年を振り返って、どうでしたか?
小宮 2023年の8月からユースチームを見てきましたが、選手たちが向上心をもって練習に取り組むようになりました。1つ1つのプレーが積極的になったことがいちばんに挙げられます。
―― 中学生を教えるうえで意識していることは?
小宮 身長や体格に関係なく、色んなポジションをやらせることをいちばんに考えています。中学生は成長期での段階で、これから体ができてきます。「自分の体が小さいからできない」と言い訳させるのではなく、何ごとも積極的にチャレンジさせることを意識しています。特に近年のバスケットボールは、ポジションの概念がない“ポジションレス”の時代になっています。つまり、1人のプレーヤーが複数のポジションをこなす必要があります。中学生のうちから色んなポジションを経験させようと思っています。
―― 2024年はどのように指導していきますか?
小宮 1つ1つの練習の意図を選手たちに汲み取らせて、1時間半の短い練習時間を無駄にしないように取り組んでいきたい。練習試合では、勝利を求めるのではなく、練習でやってきたことをしっかりと出すようにしてもらいたい。2024年は、結果より過程を大事にしたいと考えています。
U15キャプテン立澤さん「声を出して信頼を築きたい」
湘南ユナイテッドBC U15は、2023年の5月に活動を開始した若いチームです。藤沢市・茅ヶ崎市・平塚市・横浜市の中学校に在籍する男子11人と女子3人の計14人が所属しています。
U15のキャプテンは、茅ヶ崎市立赤羽中学校2年の立澤錬さんです。立澤さんは、2024年の抱負について「チームのみんなとは一緒に長い時間を過ごしているわけではないので、練習では声を出して、チームメート同士でコミュニケーションを取り、チームワークと信頼を築き上げていきたい」と語ってくれました。
取材を終えて
今回の練習でも、選手たち一人一人がコート内で声を出してコミュニケーションを取り、空いた場所からシュートを打つなど積極的なプレーをしていました。
現代のバスケットでボジションレスのスタイルは主流にありつつあります。複数のポジションを経験させる小宮コーチの指導は、中学生以降の活躍を視野に入れた選手の将来性も考えられたものだと思いました。
練習日時
月曜日、火曜日、木曜日 (土日は試合になる場合あり)
練習場所
秋葉台文化体育館 住所:〒252-0816 神奈川県藤沢市遠藤2000−1
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