【横須賀市】横須賀市の中小企業、卸・小売業で景況感が改善傾向に - 最新の景況リポートが発表
横須賀市は2025年1月20日、市内中小企業153社を対象とした「横須賀市中小企業景況リポート(第49号)」を発行した。2024年10月から12月期の全業種の景況感は、前期と変わらず【3P】となっている。
業種別では、卸・小売業【△8P】が8ポイントやや向上し、改善の兆しが見られる。一方、サービス業【0P】は8ポイント低下。製造業【13P】、建設業【12P】、不動産業【0P】は横ばいとなっている。
業種別の状況と事業者の声
- 卸・小売業:町内会での集会や飲食機会の増加により、個人消費を中心に上昇傾向
- 製造業:自動車メーカーの減産の影響を受け、業務量は過多な状況が継続
- 建設業:人手不足による受注機会の損失が課題に
- サービス業:原材料価格と人件費高騰により収支が圧迫される状況
主要項目の動向
- 資金繰り【△4P】:6ポイントやや向上
- 売上額【5P】:横ばい
- 収益【△5P】:横ばい
- 雇用人員【△33P】:横ばい
調査概要
- 調査対象:市内企業 任意抽出 153社
- 調査期間:2024年10月~12月
- 調査機関:横須賀市・公益財団法人横須賀市産業振興財団・かながわ信用金庫・湘南信用金庫の共同実施
筆者のコメント
物価高が続く中で、卸・小売業の景況感が改善傾向にあることは、地域経済にとって明るい兆しだ。
特に、町内会での集会や飲食機会の増加は、コロナ禍からの確実な回復を示している。湘南エリアでも、地域コミュニティの活動が徐々に活発化していることを実感している。
一方で、人手不足や原材料費の高騰は依然として課題となっている。この春は物価高の影響を受けやすい飲食店や小売店の動向に注目が集まりそうだ。