【横須賀 学びスポットレポ】世界三大記念艦「三笠」- 子どもから大人まで見どころあり体験ありの戦艦
120年前の日本人とは
戦艦「三笠」を有名にしたのは、日露戦争における「日本海海戦」(1905年5月27日)であることは広く知られています。この5月で118年、約120年前の出来事です。
120年と言われてもおよそ見当も付きませんが、当時最新鋭といわれた「三笠」に乗艦することで理解を深められるのではないでしょうか。今回は実際に乗艦した際の様子をご紹介したいと思います。
港町、横須賀
京急線横須賀中央駅を降りてみると、どことなく港町の空気が漂っています。それは、街を行き交う海上自衛隊の学生たちの多さや、米海軍横須賀基地の近さからもあるのでしょう。
街の空気を感じながら、商店街を抜け海方面へ徒歩15分。三笠公園の中に「三笠」はあります。
現存する世界最古の鋼鉄戦艦
想像以上に中が広く感じたのは、立ち入ることのできる箇所が多かったからかもしれません。その分、見どころも盛りだくさんで見切れないくらいでした。
時間で開催されているのか、ガイドスタッフの方による解説付きの船内ツアーがあるようで、多くの方が耳を傾けていました(後日調べたところによると、土日祝にボランティアガイドさんが行ってくれているようです)。スタッフ方の熱心な解説、そこでしか聞けない興味深い情報もあるかと思うので、お時間ある方は是非。
私は今回子どもを連れていたということもあり、体験できるものや分かりやすいものを中心に回っていきました。それでも十分に体感できたと思います。
イメージが付きやすいように再現されています。大砲一つをとってみても、こうして何人もの人たちが従事していたことを思うと、当時の人力の重要度の高さを感じます。
この横には実際に無線を押す体験装置もありました。キーを打つ長さで信号を伝えるのだそうです。「ト・ト・ト ツー・ツー・ツー ト・ト・ト」は「S O S」だそうです。
艦の側面についている砲台は旋回俯仰可能になっていて、実際に左右に動かしてみたりと動きを体感できました。
当時の船員たちは「砲室」と呼ばれる砲台のあるこの部屋で寝食をし、訓練、砲撃を行っていたそうです。砲弾の臭いとか、そういったものと共に昼夜過ごしていたと思うと、今の私たちからは想像できない状況下の中、戦うことが当たり前だった時代なのだということを感じさせられます。
まさに映えるポイントもありました。迫力があります。
様々な展示で当時の人々の動きを想像してみることで、120年前が少し近く感じられるようです。
子ども向けの展示室では、「日本海海戦操艦シミュレータ」というものもあり、子どもたちも喜んで操作しながら当時の海上をゲーム感覚で体験できました。
「VR日本海海戦」では、まさにリアリティをもって日本海海戦を体感できるのでオススメです。
そのほかにも、ビデオ上映などもあり、分かりやすく「三笠」の歴史が紹介されており、改めて知ることも多かったです。
様々な展示もまだまだ見切れないほどではありましたが、子どもから大人まで120年前の日本という国が何を成そうとしていたのか、その熱量というものを十分に感じ取れる見応えを感じました。
ちょうど今月、5月27日(土)には「日本海海戦118周年記念式典」イベントが開かれるそうです。
是非足を運んでみてはいかがでしょうか。
施設紹介
【世界三大記念艦「三笠」】
■住所:〒238-0003 横須賀市稲岡町82-19
■電話番号:046-822-5225(代表)
■営業時間:4月〜9月 9:00〜17:30
3月・10月 9:00〜17:00
11月〜2月 9:00〜16:30
■休館日:12月28日〜31日
■観覧料:一般・600円
高校生・300円 ※小中学生は無料