【藤沢市・鎌倉市】自然に還る新技術!慶應義塾大学がプラスチック分解菌を発見
プラスチックごみによる環境問題の解決に新たな一歩が進んでいる。慶應義塾大学が、プラスチックの生分解に適した微生物を発見したと発表した。興味深いことに、この分解菌は鎌倉市立西鎌倉小学校の土壌から発見されている。
研究の背景と目的
近年、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系プラスチックが環境に与える影響が懸念されている。慶應義塾大学の研究チームは、P-Lifeというプラスチックに生分解性を付与する添加剤を活用し、これをストローに添加して微生物での分解を試みた。この試みは、プラスチックごみの環境負担を軽減することを目的としている。
研究の成果
- 鎌倉市立西鎌倉小学校の土壌からP-Life添加ポリプロピレンの分解に適した菌を複数発見した。
- 実験では、これら分解菌を用いてP-Life添加ストローの分解跡が確認された。
- 加えてP-Life含有ポリエチレンも分解可能であることが判明した。
今後の展望
発見された分解菌により、プラスチックの分解効率向上が期待される。これにより、難分解性プラスチック問題の解決に向けて一歩前進し、環境にやさしい未来を築くための重要な貢献ができると考えられる。
問い合わせ先
慶應義塾大学 理工学部 生命情報学科 教授 宮本 憲二(みやもと けんじ)
TEL:045-566-1786
E-mail:kmiyamoto@bio.keio.ac.jp