【鎌倉 グルメレポ】鎌倉するがや 本店 - 兵隊さんに評判の「長谷の大福餅」と「鎌倉どら焼」、 地域に愛され続ける昭和12年創業の老舗和菓子店

もちもちの塩大福をはじめ、シンプルな材料で丁寧に作られた和菓子が並ぶ超老舗
今回は、昭和12年12月12日に創設し、今年で創業85年を迎える、長谷の和菓子屋さんをご紹介します。
鎌倉するがや本店は、長谷観音で有名な長谷寺を背にして、下馬四ツ角の交差点に向かう途中、鎌倉最古の神社といわれている甘縄神明神社のすぐ近くにあり、「塩大福」の上り旗が目印です。
こぢんまりとした店内には、美味しそうな和菓子が並んでいます。
塩大福、ありました!
大福といえば丸い形を想像しますが、鎌倉するがや本店の名物「塩大福」は、筒のような形をしています。
この塩大福、かつては「長谷の大福餅」と呼ばれ、戦前から兵隊さんに評判で、訓練帰りのおやつとして飛ぶように売れたそうです。
画像出典:鎌倉するがや
お餅が柔らかくて、豆の程よい塩味とあんこの優しい甘さが絶品。
これは、時代を問わず飛ぶように売れるわけです。
その日のうちにいただく柔らかな塩大福は、ネット販売をしておらず、今もなお鎌倉するがや本店の一番人気です。
他にも、美味しそうな和菓子がたくさん並んでいました。
栗蒸し羊羹。
栗、こしあん、小麦粉、片栗粉、砂糖という、シンプルな材料で丁寧に作られています。
羊羹の上に、大きな栗がたくさん乗っていますよ。
ふまんじゅう。
笹の香りと「ふ」の食感を楽しめます。
栗もち。
求肥生地に、こしあんと柔らかい栗が包まれています。
熱々の緑茶と一緒にいただきたいですね。
定番のみたらしだんごとよもぎだんご。
照りのある、みたらしの甘塩っぱいとろみがもちもちのだんごに絡む、日本を代表する甘味です。
するがやのもう一つの看板商品は、鎌倉どら焼きです。
通称「鎌どら」と呼ばれ、昔ながらの栗どら焼きから、斬新なクルミ&キャラメルあんどら焼きまで色々な種類があります。
「鎌倉どら焼」は、鎌倉商工会議所で鎌倉推奨品として認定されています。
初代が静岡出身なので、「するがや」という名にしたそうです。
昔はパンも扱っていて、給食のパンも作っていたそうですよ。
現在は、三代目に継承され、鎌倉するがや本店を二代目の惠美子さんが守り、三代目は長谷の駅前で「焼きたて どら焼」の店頭実演販売もしています。
戦前から大切に継承された、伝統の味をぜひ味わって見てください。
丁寧に作られた味わい、そして二代目惠美子さんと三代目店主の笑顔を通して、長い時を超えて愛されてきた理由を感じました。
色々な和菓子があって選ぶのに迷いますが、塩大福はどうぞお見逃しなく。
店舗紹介
【鎌倉するがや 本店】
■住所:〒248-0016 神奈川県鎌倉市長谷1-11-21
■電話番号:0467-22-1886
■営業時間:9:30~18:30
■定休日:水曜日
【するがや 長谷駅前店】
■住所:〒248-0016 神奈川県鎌倉市長谷2-14−11
■電話番号:0467-22-8755
■営業時間:11:00~17:00
アクセス
【鎌倉するがや 本店】
江ノ電 長谷駅から 徒歩5分
【するがや 長谷駅前店】
江ノ電 長谷駅 目の前