【鎌倉 グルメレポ】Inamura Cafe - 日本に洋菓子を展開した「米津風月堂」の血を引く、シャイなパティシエのいる江ノ電稲村ヶ崎駅前の穴場カフェ
湘南探検記 グルメレポ 鎌倉市

【鎌倉 グルメレポ】Inamura Cafe - 日本に洋菓子を展開した「米津風月堂」の血を引く、シャイなパティシエのいる江ノ電稲村ヶ崎駅前の穴場カフェ

2023/04/06

江ノ電がコトコト、ときどきリスもやってくる

稲村ヶ崎駅の線路沿いにある、Inamura Cafeをご紹介します。
ピンクの空に江ノ島が描かれた看板が目印。

看板の右下に「米津風月堂」と書いてあるのが、ずっと気になっていました。
その訳が分かりましたので、併せてご紹介します。

Inamura Cafeに入るには、階段を上って爽やかな白い扉を開きます。

白を基調としたすっきりとした店内は、4人掛けのテーブルが4席あります。

グリーンが映えて心地良い空間です。

広々としたテラスは、生成りのパラソルがナチュラルで素敵。

向こうに見えるのが江ノ電稲村ヶ崎駅、ときおり江ノ電がコトコトやってきます。
電車好きの方やお子さんは、テラス席がお勧めですよ。

ランチは、2種類のパスタ、本日のキッシュから選びます。
単品の注文も可能ですが、セットには彩豊かなサラダ前菜がついていますので、セットがお得。

もちもちのパスタにソースがまんべんなく絡んだ、シェフの味。
今回写真はありませんが、ぜひお試し下さい。

さて、ショーケースに並んだケーキのひとつひとつが美しく、目が離せなくなります。
ランチでお腹は一杯ですが、ケーキは別腹です。

シェフはもともと、パティシエが本業とのこと。
全てお一人で作り上げています。

 

こちらはInamura Cafeのショップカードです。
右下に「米津風月堂」と書いてありますね。

パティシエに伺うと、「米津風月堂」はご実家というから驚きです!

初代が1753年に菓子屋を開業した風月堂から暖簾分けてもらい、1872年に「米津風月堂」を開業。

その後、米津松造は日本でビスケットやリキュールボンボン、アイスクリームなどの製造を開始しました。米津松造は、洋菓子だけでなく、1877年(明治10年)に銀座でフランス料理店を開業しています。

明治5年 (1872年)
米津松造が両国若松町に“白翁に月”の暖簾を分けてもらい、米津凮月堂を開業

参照元:東京風月堂の歴史

有名なのは、1878年(明治11年)12月24日の「かなよみ新聞」に出した、日本で初めての猪口令糖(チョコレート)の広告です。

詳細はこちらをご覧ください。
一般社団法人 日本洋菓子協会連合会 |ホームページ

Inamura Cafeのパティシエは、日本の洋菓子界を牽引してきた米津松造の血筋を受け継いておられる方でした。

米津風月堂との繋がり、そして、その血を引いたシェフ、パティシエとしての腕に納得です。

 

さて、今回選んだのは、モカロール
見た目の可愛さに一目惚れです。

こちらのモカロールはふわふわではなく、モカクリームとスポンジがぎゅっと詰まっています。

こんなに「巻き」が丁寧で美しいロールケーキは、筆者は見たことがありません。
目でも楽しみながら、いただきました。

 

そして、アプリコットのタルトです。

アプリコットの程よい酸味とジューシーさが、しっとりしたタルト生地にぴったりです。

 

他にも、色々ありましたが売り切れ寸前でした。

洋ナシのタルト

 

王道、モンブラン

 

珍しいですね、ゴルゴンゾーラのチーズケーキ

 

シェフが窓を開けると、リスがやってきました。
観光で来ていた女性たちが「可愛い!」と楽しんでいましたよ。

まだ日本に洋菓子がなかった時代、海外のお菓子を日本に広めた祖先を持つパティシエは、シャイな印象でした。

稲村ヶ崎駅からすぐ、かなり美味しい穴場なので、ぜひ寄ってみて下さいね。

店舗紹介

【Inamura Cafe (イナムラカフェ)】
■住所:〒248-0024 神奈川県鎌倉市稲村ガ崎2丁目9−5
■電話番号:0467-38-6523
■営業時間:12:00-19:30
■定休日:月曜日

アクセス

江ノ島電鉄「稲村ヶ崎駅」より徒歩1分

関連リンク

Inamura Cafe | フェイスブック

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