【鎌倉 観光スポットレポ】円覚寺 - 北鎌倉の象徴的存在のお寺を参拝する④(佛日庵・黄梅院)

円覚寺の最奥に向かいます
鎌倉市山ノ内に【円覚寺】というお寺があります。
全4記事にわたりじっくりとご紹介しています。
今回が最後の記事です。
【鎌倉 観光スポットレポ】円覚寺 - 北鎌倉の象徴的存在のお寺を参拝する①(白鷺池〜仏殿)
【鎌倉 観光スポットレポ】円覚寺 - 北鎌倉の象徴的存在のお寺を参拝する②(松嶺院〜洪鐘)
【鎌倉 観光スポットレポ】円覚寺 - 北鎌倉の象徴的存在のお寺を参拝する③(方丈〜舎利殿)
「舎利殿」の手前の道をそのまま奥に進むと、「佛日庵(ぶつにちあん)」があります。
「佛日庵」は「塔頭」の一つで、8代執権北条時宗の廟所です。
開基廟と呼ばれます。
開基廟には十一面観音坐像と、北条時宗・貞時・高時の木像が安置されています。
私が行った日(9月22日)は鎌倉幕府最後の執権北条高時の命日だったそうですよ。
写経や茶道の稽古もやっており、境内にある「烟足軒」という茶室は川端康成の小説「千羽鶴」に登場する茶室のモデルです。
「烟足軒」はシンプルな茶室ですが、心の淀みが流れ落ちるかのような澄んだ空気を持っています。
計算され尽くした設えだからこそ、いつも新しい発見が見つかる茶室です。
「佛日庵」の先をさらに進むと、一般参拝者が入ることのできる最奥の場所「黄梅院(おうばいいん)」に到着します。
「黄梅院」も「塔頭」の一つです。
北条時宗の夫人である覚山尼が時宗追善のために建立し、第15世夢窓疎石の塔所でもあります。
「黄梅院」は今までの建物とは別種の冷たい霊気を帯びた空気が流れていると私は来るたびに感じます。
癒しや穏やかさはあまり感じられず、霊場の静謐に心身が引き締まるこの「黄梅院」が私は円覚寺のなかで最も好きな場所です。
このような場所が常に一般開放されているとはちょっと不思議です。
観光地の雰囲気は全くありません。
一般開放されていない他の「塔頭」も同様の空気感があるのでしょうか。
興味が尽きませんね。
みなさんもぜひ【円覚寺】にご参拝ください。
記事では紹介しきれなかった素敵な場所も見つかるはずです。
きっと禅宗の奥深さの一端に触れられるはずですよ。
施設詳細
【円覚寺】
■住所:〒247-0062 神奈川県鎌倉市山ノ内409
■電話番号:0467-22-0478
■拝観時間: 3月~11月 午前8:00~午後4:30、12月~2月 午前8:00~午後4:00
■拝観料金:大人 500円(高校生以上)、小人 200円(小中学生)
駐車場なし
アクセス
JR北鎌倉駅から徒歩約30秒