【逗子市】米軍住宅建設反対運動資料集を元市長らが寄贈
市民編集委員会のメンバーが8月30日に桐ケ谷覚逗子市長を訪問し、「逗子市米軍家族住宅建設反対運動資料集」を寄贈した。
この資料集は全7巻で、解題や証言集が収められたDVDがセットになっている。2006年から東京都千代田区の「すいれん舎」が戦後日本住民運動資料集成シリーズとして企画出版してきた。同資料集は、1954年の逗子市制施行と同時に始まった「池子接収地返還運動」など、住民による反対運動の歴史を後世に伝えるものである。
資料集の詳細
逗子市には288.4ヘクタールの米軍家族住宅や各種施設などがあり、これに対する市民の反対運動は1983年から約10年にわたり続けられた。1984年には反対派の富野暉一郎氏が市長に当選し、市民運動を記録するための資料を収集し続けたという。
「段ボール30箱分の記録を整理し、編集を始めたのは富野氏が滋賀大学の元学長・宮本憲一さんの助言を受けてからだ。」と富野氏は語る。
資料集は逗子市立図書館に収蔵される予定だ。また、資料集出版を記念して、10月21日に逗子市文化プラザさざなみホールで記念講演会が開催される。