【葉山 イベントレポ】第五十六回 日影祭り-「あって良かった」をかみしめる、葉山の心のお祭り
誰もが楽しめ、心待ちにする、年に一度の日影祭り
創業三百余年、有形文化財でもあり歴史や小説の舞台にもなってきた日影茶屋。鐙摺の海に面した絶好のロケーションでフランス風創作海辺料理を味わえるラ・マーレ。ともに、葉山や周辺に住む方々にとって普段は気軽に利用するにはちょっぴり敷居の高く、人生の節目やお祝い事などハレの日に利用されることの多い特別なお店です。
JR逗子駅3番線のりば、または京急逗子・葉山駅南口2番のりばから「葉山行」バスに、道路の混雑状況にもよりますが10分ほど乗車して「鐙摺」で下車します。バス停を降りると道沿いに日影茶屋、海側に行くとラ・マーレがあり、両店舗ともバス停から徒歩1分程度です。
ほど近い場所に位置するこの2店を舞台に、年に一度、夏休みの2日間、年齢、性別関係なく誰でも気軽に楽しめる「日影祭り」を開催しています。
コロナで3年間中断したものの、2023年から再開し、第五十六回目の2024年は7月30日・31日に開催されました。たくさんの人で賑わった日影祭りに、筆者も2日間にわたり参加してきましたのでその模様をご報告します。
日本料理の板前とフレンチのシェフ、名店の職人達が繰り広げる本気のお祭りの味!
お祭りを盛り上げる盛りだくさんのお品書きや演目に期待も高まります。
まずは日影本店会場へ。一歩足を踏み入れると古式ゆかしき店内も庭園も、既に大勢の来場者と昔ながらの日本のお祭りの雰囲気に満ちていて圧倒されます。
「そいやっそいやっ」と威勢のよい掛け声と、息のあった返しが見応えある「昔ながらのおもちつき(税込各600円)」。
つきたてのお餅をその場で頂くことが出来、味はあんこ・きなこ・からみの3種類から、一人2パックまで購入できます。広報の澤村さんイチオシメニューということで筆者も行列に並びあんことからみを購入。
ツヤツヤで上品な甘さの「あんこ」とおろし大根にだしのきいた「からみ」、とても美味しく頂きました。
かりっ、じゅわっ、とろ〜。おだしで頂く極旨たこ焼き
個人的に絶対食べたいと思っていたのが「たこ焼き(税込600円)」。普段日本料理で腕を振るっている職人さん達が作る「お祭りの味」に食べる前から期待が膨らみます。
筆者はたこ焼きに目がなく、これまで全国各地でさまざまなたこ焼きを頂いてきました。日影祭りの「たこ焼き」は、生地に日本料理でおなじみのだし汁がふんだんに使われ、焼き台に向かう職人さんが絶妙に油を足しながらじっくり時間をかけて焼き揚げることで外側はカリッと、中はふんわりトロッとした極上の仕上がりに。食べる前にも別添えのおだしを掛けて頂くことで、カリッと焼きあがった生地にだし汁が徐々に染みていき、天ぷらや揚げ出しを思わせる新しい食感も楽しむことが出来て、まさに日本料理の名店ならでは。日影祭りの二日間しか頂けない幻の極旨たこ焼き、来年も絶対食べにこよう!
今回頂いたものの他にも日影茶屋名物の「かつをご飯(税込500円)」 、眼前の炭火で焼き上げられる「鮎の塩焼き(税込700円)」等、常時行列の出来ていた人気メニューもまだまだたくさんあります。
お食事は外の縁台や、普段披露宴や宴会で使われる広間で座って頂くことが出来ます。普段のお祭りでは混み合った中、腰を落ち着けて食べたり飲んだりすることに苦労することも多いですが、ゆっくり座って家族や友人と寛ぎながら頂けることも日影祭りの魅力です。
一方ラ・マーレ会場では、海を臨むテラス席を含む1階を一般開放。もちつきや森山神社お囃子保存会の方々のお囃子、近隣の協賛企業より豪華景品が多数提供されるうちわくじ大抽選会等さまざまな催しが行われ、常時たくさんの来場客がいる日影会場に比べ、ラ・マーレ会場では比較的ゆったりくつろぎながら美味しいものをいただけます。加えて初日30日は葉山海岸花火大会もあり、夜の時間帯にテラス席に座れた方は花火鑑賞の特等席になったことでしょう。
ラ・マーレ会場では店舗前のキッチンカーで提供されている「お好み焼き(税込600円)」、フレンチのシェフが腕を振るう「タンドリー風唐揚げ(税込400円)」、「ガーリックシュリンプ(税込400円)」を頂きました。
どれもお祭りの味を超える、さすが名店ラ・マーレと唸るお味であったのはもちろん、「クラフトビール(税込700円)」や「スパークリングワイン(税込600円)」等、ドリンクの種類も豊富で通常のお祭りとは一線を画すリッチな食の時間を楽しむことが出来ました。
また、7月31日は葉山町制100周年PR大使「Myusy(ミューシー)」が2会場に登場。常に握手やスマホ撮影をせがむ子供たちに囲まれ、お祭りの盛り上げに一役買っていました。
日影茶屋、そしてラ・マーレと葉山を代表する日本料理とフレンチの名店を舞台に、今年も大盛況で幕を閉じた日影祭り。由緒正しき歴史を持つ名店には両日子供たちの楽しそうな歓声が終始響き渡り、よき夏休みの思い出となることでしょう。コロナ禍の中断を経て、これから先も葉山の夏の風物詩として歴史を重ね、愛され続けていって欲しいと思います。
店舗紹介
【日本料理 日影茶屋】
■住所:神奈川県三浦郡葉山町堀内16
■電話番号:046-875-0014
■営業時間:お昼食 11:30〜14:00(L.O)、お夕食 17:30〜19:00(L.O)
■定休日:火・水曜日(祝日の場合は翌平日が休業)
【LA MARÉE(レストラン・ラ・マーレ) 】
■住所:神奈川県三浦郡葉山町堀内24-2
■電話番号:046-875-6683
■営業時間:
<1F Cafe Brasserie >
Lunch 11:30~14:30
Cafe 14:30~17:30
Dinner 17:30~21:00(20:00 L.O)
金・土・祝前日 Dinner 17:30~22:00(21:00 L.O)
<2F Restaurant>
Lunch 11:30~16:00(14:00 L.O)
Dinner 17: 30~21:00(19:00 L.O)
■定休日:月・第二火曜(祝日の場合翌平日が休業)
アクセス
JR逗子駅3番のりば
または、京急 逗子・葉山駅、南口2番のりばより「葉山行」バスにて5つ目「鐙摺」下車後、徒歩1分
■駐車場あり:駐車スペースに限りがあるため、お乗り合わせ、または公共の交通機関をご利用ください。
関連リンク
葉山 日影茶屋 https://hikage.chaya.co.jp
LA MARÉE(レストラン・ラ・マーレ) https://lamaree.chaya.co.jp