【鎌倉 グルメレポ】呑欲旺盛 - 「悪魔の酒」を飲んでみる

『アブサン』というお酒です
鎌倉市台に【呑欲旺盛(どんよくおうせい)】という立飲み酒場があります。
以前湘南人でもご紹介いたしました。
【鎌倉 グルメレポ】呑欲旺盛 - 忙しい日常を忘れて楽しい時間を過ごす
今回は【呑欲旺盛】で珍しいお酒を飲むことができたので、ご紹介いたします。
お酒の名前は『アブサン』といいます。
アルコール度数が70%ほどの銘柄が多いお酒です。
ニガヨモギ、アニス、ウイキョウといった薬草を中心に、複数のハーブやスパイスによって作られるリキュールです。
フランス、スイス、チェコ、スペインといったヨーロッパ各国で作られており、特にスイスではよく飲まれているそうです。
薬草で作られているだけあって鮮やかな緑色です。
18・19世紀に製造されていた頃は粗悪だったため、ニガヨモギの幻覚誘発作用が発生してしまうこともあったそうです。
そういったダークな背景があるので、「緑の妖精」や「悪魔の酒」と呼ばれたそうですよ。
今回私は『RODNIK'S』という銘柄を注文しました。
アブサンは特殊な飲み方をします。
「グラスの上にアブサンスプーンをかけて、その上にのせた角砂糖を着火して溶かし、水で溶かして飲む。」といったものです。
なかなかイメージしにくいでしょうし、着火とは何事かと思うかもしれませんね。
このように空のグラスにスプーンをかけます。
このスプーンは「アブサンスプーン」といって、つぼの部分に穴が空いているスプーンです。
独特な形状でとても印象的です。
スプーンの上には角砂糖が置かれています。
角砂糖の上からアブサンをグラスに注いでから、角砂糖に火をつけます。
ものすごい光景です。
角砂糖に火をつける飲み方でアブサンを提供する酒場やバーはそう多くありません。
この貴重な光景をとても興味深く眺めました。
火が消えたらグラスにミネラルウォーターを入れます。
残った角砂糖もグラスに流し込み、スプーンでよく混ぜます。
アブサンは加水すると白濁します。
ボトルに入っていた緑色はすっかり消えていました。
アブサンの強烈な匂いと味が砂糖と水で中和されて、とてもマイルドな味わいになりました。
何杯でも飲めそうですが、酔っ払いすぎないように注意が必要です。
みなさんもぜひいろいろなお酒を楽しんでみてはいかがでしょうか。
【呑欲旺盛】がまだ知らない世界の入り口になるかもしれませんよ。
店舗詳細
【呑欲旺盛(旧南風亭)】
■住所:〒247-0061 神奈川県鎌倉市台2丁目20−11
■電話番号:0467673367
■営業時間:不定期営業
※駐車場なし
アクセス
湘南モノレール富士見町駅から徒歩1分