【葉山 イベントレポ】葉山芸術祭・影絵あそび@森山神社-子どもたちの自由な発想を引き出す
湘南人でご紹介した、3週間にわたり開催されている葉山芸術祭。
残すところラストスパートの1週間を迎える週末に「影絵あそび@森山神社」が登場しました。
【葉山町】4月22日(土)〜5月14日(日)“個人の自由な創作が地域を世界を豊かにする”『第31回葉山芸術祭』開催|湘南人
昨年は雨、今年は風、葉山の自然と子どもたちとが合わさってどんなパフォーマンスが見られるか楽しみに観覧してきました。その際の様子をレポートしたいと思います。
今年で3回目
2019年、22年と開催されてきた「影絵あそび@森山神社」。今年は3回目になります。
影絵師・音楽家である川村亘平斎氏によるワークショップがひらかれ、葉山近隣各地から集まった小学生とともに作り上げる影絵のパフォーマンスです。
「影絵あそび」という劇を、川村亘平斎さんとみんなでつくります。そこに出演する小学生を募集しています。紙でつくった人形に光をあてて、白い所に影をうつすと、人形の影がすごく大きくなったり、小さくなったり、おもしろい影がうつります。そんな影絵人形をつくって、神社のなかでいろんなところに影をうつして劇をつくるのが、「影絵あそび」です。
こんなメッセージのもと今年もたくさんの子どもたちが集まり、川村氏の指導のもとに影絵人形を制作していざ本番を迎えていました。
森山神社といえばこの長い階段と横に繋がるひな壇。
そして神社と向かい合うようなステージにもなるレトロな雰囲気の一色会館
どんなパフォーマンスになるのか今か今かと夕闇せまる境内で待ちます。
そうきたか!
勝手な想像で、一色会館の扉を開けた舞台に白い布などを張るのかと思い込んでいたのですが、いざ始まってみてびっくり。建物自体、神社全体が舞台になっていました。
子どもたちが思い思いに光と影絵を楽しみながら入場する様子に会場の空気も和んでいきます。
徐々に闇も深くなっていくなか川村氏の歌声というか、かけ声のような轟く声に引き込まれていきます。
そして現れ出たのは進行役の動物たち。2匹の掛け合いに、先ほどの空気とは一転、笑いがこぼれます。
ストーリー<天女さま、ふたたび……>
物語は「天女さまが、空から海辺の町に落っこちてきちゃった! あれ? そういえば……」というところから始まります。ちょっとおっちょこちょいな天女様ですがこの町の山や海、空からやってきた精霊たちと交流するうちに、町に住む人たちにはいろいろなお悩みが……それを一緒に解決しようということに。
参照元:影絵あそび
昨年も登場したという天女さまとのストーリー。今回はお悩みを様々な精霊たち(子どもたち)と共に解決するものでした。
お悩みは様々でしたが、どうやら大人たちからのお悩みが多く寄せられたのか、太ってしまって…や、眠くてたまりません…お酒がやめられません…等々、会場の大人達もから共感するような空気が。
そんな悩みに様々に個性的な精霊たちの率直な解答の数々が飛び出し、笑いに包まれました。
子どもたちの自由な発想で表現された影絵やお悩みにどんどん答える元気の良さ、それを見守る会場の雰囲気。
子どもにとっても、大人にとっても特別なひと時を共有できた一夜になったのではないでしょうか。
また来年も観られることを期待したいです。
イベント詳細
【影絵あそび@森山神社】
■開催日時:2023年5月6日(土)18:30〜20:30
■開催場所:森山神社(一色会館)
〒240-0111神奈川県三浦郡葉山町一色2165
■参加費:観覧無料(今後の子どもWSのためのドネーション箱あり)
WS参加:3000円
■問合せ:contact@hayama-artfes.org
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