【鎌倉 学びスポットレポ】玉縄北条氏 - 戦国時代の動乱を戦い抜いた一族
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濃密な歴史を感じます
【玉縄北条氏】という、玉縄城の城主を代々務めた一族がいます。
北条氏といっても鎌倉幕府執権を代々務めた北条氏とは異なり、戦国大名の北条早雲の家系です。
北条早雲は小田原城を拠点として、現在の神奈川県である相模国を治めていました。
ちなみに、小田原城では最近『小田原ちょうちん光アートフェア』というイベントが開催されました。
【小田原 イベントレポ】小田原ちょうちん光アートフェア - ライトアップで幻想的!小田原城と小田原ちょうちんの共演!
1512年に北条早雲は玉縄城を築城しました。
玉縄城は三浦半島攻略の拠点となったそうです。
城主には次男の北条氏時が据えられました。
玉縄城主はその後為昌、綱成、氏繁、氏舜、氏勝と五代に渡って継承されました。
鎌倉市植木にある『龍宝寺(りゅうほうじ)』というお寺は玉縄北条氏の菩提寺でした。
玉縄城三代城主の北条綱成が建立した瑞光院という香華院がこのお寺のはじまりといわれています。
境内には玉縄北条氏供養塔もあります。
【鎌倉 観光スポットレポ】龍宝寺 - 玉縄北条氏に思いを馳せる
ちなみに、龍宝寺の境内には『玉縄歴史館』という施設があります。
玉縄北条氏に関する貴重な資料が展示されています。
【鎌倉 観光スポットレポ】旧石井家住宅 - 江戸時代中期の民家を体感する
北条綱成は歴代玉縄城主の中でも多くの功績を残した人物で、お寺もいくつか建立しています。
1548年には『大長寺』というお寺を創建しました。
『大長寺』には鎌倉市指定文化財の「北条氏綱室浅倉氏像」もあります。
【鎌倉 観光スポットレポ】大長寺 - 徳川家康ゆかりのお寺を参拝する
玉縄城最後の城主北条氏勝の時代には、豊臣秀吉による小田原征伐が行われました。
玉縄城は小田原討伐の際に攻め落とされました。
徳川家康の指示のもと、『龍宝寺』と『大長寺』の当時の住職が北条氏勝を説得して開城につなげたそうです。
現在の玉縄城址は断片的なものになってしまっていますが、このエリアには「玉縄首塚」など玉縄北条氏ゆかりの史跡が多数残されています。
みなさんもぜひ町を歩きながら、時代とともに滅んだ玉縄城と玉縄北条氏に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
施設詳細
【龍宝寺(玉縄北条氏の菩提寺)】
■住所:〒247-0073 神奈川県鎌倉市植木128
■電話番号:0467462807
■拝観時間:8時00分~17時00分
■拝観料金:志納(玉縄歴史館・旧石井家住宅:200円)
※駐車場あり
アクセス
神奈川中央交通「植木谷戸」バス停下車徒歩3分