【横須賀 観光スポットレポ】三島神社-天然記念物の社叢林と樹齢500年の御神木
横須賀市武にある「三島神社(みしまじんじゃ)」をご紹介します。
最寄り駅としてはJR横須賀線の衣笠駅、京浜急行線のYRP野比駅、京急長沢駅などがありますが、いずれも約4㎞、徒歩で1時間前後はかかりそうなので京急バスを使うのが良いでしょう。バス停では「通信研究所入口」から徒歩4分、「武山」から徒歩10分、「北武」から徒歩13分などが近いです。
鳥居の横に駐車スペースもありますが、細い道が続くのでお気をつけて。
通研通りから「三島神社入口」の交差点を県道26号方面からですと右折、国道134号方面からですと左折になります。
途中に三島神社への案内の看板があります。
最後、「三島社の社叢林(しゃそうりん)」の看板を曲がります。
ここに書かれている通り神奈川県指定天然記念物になっています。
鳥居を抜けて階段を昇ると正面に本殿、本殿に向かって左側から本殿裏側にかけて社叢林が広がっています。平成4年(1992年)2月14日に天然記念物に指定されています。
境内の掲示によれば、「三島社参道左側には、アカガシ・スダジイ・モチノキが混生した常緑広葉樹林が発達しています。この林の高木層は二〇メートルを越え、中には胸高直径四八センチのアカガシの老木や神奈川県では比較的めずらしいツクバネガシも混生しています。しかし、高木層の植被率は六〇%とやや疎開しています。亜高木層にはカクレミノ、ヤブツバキ、モチノキ、スダジイ、タブノキ、ヤブニッケイは混生し、高木層の空間を被い、植被率も七〇%を占めています。低木層には高木層、亜高木層の種群に加え、シロタモ、ヒサカキ、アオキ、クロカネモチ、トベラなどの常緑樹や、イヌビワ、ムラサキシキブなどの落葉樹が混生しています。また、林床には上層の常緑樹の芽生えも見られます。
神社北側にもスダジイをはじめモチノキ、クロカネモチ、アカガシが混生した常緑広葉樹林が見られます。ここには胸高直径七五センチのスダジイの大木もあり、高木層が二五メートルを越える樹林を形成しています。林床にはホソバカナワラビ、コバノカナワラビなどのシダ植物が見られます。今日では、これらシダ植物の生育する多様性に富んだ常緑広葉樹林は、三浦半島でも貴重な存在となっています。
三島社の社叢林は、三浦半島に残された限られた郷土林として学術的にも貴重です。」とあります。とても貴重な空間に神が鎮座されているのですね。
本殿に向かい右側には力石も。大正時代に力士が持ち上げて鍛えた結果、三役に出世した縁起の良い石という事で三島神社に奉納されたそうです。
本殿の左側から古い稲荷社の跡を見ながら裏へ回ると樹齢500年の御神木。
個人的に御神木のここの部分は龍神様のような気がしてなりません。
こちらの御祭神は大山祇命(おおやまずみのみこと)。神明社、走湯社、吾妻社、八坂神社が合祀されそれぞれ大日霎貴命(おおひるめむちのみこと:天照大神の別名)、天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)、弟橘比賣命(おとたちばなひめのみこと)、須佐之男命(すさのおのみこと)が祀られています。
そしてこちらで是非忘れずに参拝して頂きたいのがこちら。
本殿に向かって左側にある社務所の横を通り抜けて裏に回ると、稲荷社があります。特に案内も無く見落とされがち…?是非こちらも参拝してくださいね。
施設紹介
【三島神社】
住所:横須賀市武1-33-13