神奈川県 手足口病警報が発令中!予防と注意を
神奈川県では手足口病の警報が発令中だ。手足口病は、コクサッキーウイルスA群とエンテロウイルス71型が主な原因となる感染症で、手、足、口の中に水疱性の発疹が現れるのが特徴だ。
感染経路と予防方法
手足口病の主な感染経路は、咳やくしゃみ、会話による飛沫感染、水疱の内容物や便に含まれるウイルスが手などを介して口や目の粘膜に入る経口感染と接触感染がある。予防接種や特別な治療法はなく、予防には咳エチケットや手洗いが有効だ。
また、治癒後もしばらく便中にウイルスが排出されるため、排便後やおむつ交換後は手洗いをしっかりと行い、タオルの共用を避けることが大切だ。
発症状況
2024年31週は、全国及び神奈川県ともに前週に比べて定点当たり報告数が減少している。
- 全国: 前週 11.93 → 31週 9.57
- 神奈川県: 前週 12.94 → 31週 8.64
29週時点では小田原保健福祉事務所足柄上センターを除く保健所で警報レベル(定点当たり報告数5)を超えていたが、鎌倉保健福祉事務所三崎センターでは30週に、相模原市では31週に警報レベルを下回った。
年齢別の発症状況
定点当たり報告数は、1歳が最も多くなっている。
ウイルス検出状況
6月以降に採取された手足口病患者検体30検体の検査結果は以下の通りだ。
- コクサッキーウイルスA6型とライノウイルスの重複検出: 1検体
全国でもコクサッキーウイルスA6型の検出が多くなっている(国立感染症研究所調べ)。
問い合わせ先
神奈川県衛生研究所
住所: 神奈川県茅ヶ崎市下町屋1丁目3番1号
電話: 0467-83-4400
ファックス: 0467-83-4457