【鎌倉市】川喜多映画記念館「ぐるぐるアニメワークショップ2024」が開催
毎年夏に鎌倉市川喜多映画記念館で開催されている「ぐるぐるアニメワークショップ」。今年も沢山のお子さんが参加した。
今年のワークショップは、映画(映写機)が発明される以前に作られた映像玩具、プラキシノスコープを使って子どもたちが自ら描いた12コマの絵がアニメーションとなって動き出す体験を提供。
特別講師には郷田真理子先生が招待され、午前と午後の2回にわたって開催。工作ワークショップを始める前に、郷田先生が用意してくださったパラパラ漫画やフリップブック、映像玩具に触れながら「映画ができるまで」について学んだ。サイレント時代の映画を小型映写機で実際に上映し、映像の仕組みについて理解を深めた。今年使用した小型映写機は約100年前の映写機で、修理されたものだ。
郷田先生が用意して下さった「妖怪」や「おばけ」のフィルムは今年も大人気。手で影絵を作り、一緒に投影しているお子さんもいて、大いに盛り上がった。通常の上映だと集中して静かに映画を鑑賞することが多いが、ワークショップでは賑やかに楽しむことができたとのことだ。
映画の歴史を勉強した後は工作タイム。子どもたちが一生懸命考えて作った12コマの作品は力作揃いで、シアターでスクリーンに映し出しての上映会も盛り上がった。ワークショップ後は記念館内の「のぞき見フィルムボックス」「キノーラ」「ソーマトロープ」など、常設の映像玩具も楽しむ参加者が多く、展示室も夏休みらしく活気のある雰囲気となった。
今回ワークショップで使用した情報資料室では、普段は映画に関する本を自由に読むことができる。なお、鎌倉市内にお住いの方は無料で入館できるとのこと(ご住所がわかるものを窓口でご提示ください)。