第84回南海トラフ地震評価検討会が開催、最新情報発表
2024年9月6日、第84回南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会と第462回地震防災対策強化地域判定会が開催され、南海トラフ周辺の地殻活動の最新評価結果が発表された。
8月8日16時42分に日向灘で発生したマグニチュード7.1(モーメントマグニチュード7.0)の地震により、南海トラフ地震の想定震源域で新たな大規模地震の発生可能性が一時的に高まったが、現在は平常時に戻りつつあるとのことだ。
地震の観測状況
以下のような地震が観測された:
- 8月8日16時42分に日向灘の深さ31kmを震源とするM7.1の地震
- 8月24日09時32分に四国沖でM4.2の地震
- 8月31日22時04分に日向灘でM4.7の地震
これらの地震を含め、8月8日以降、本日(9月6日)12時までに南海トラフ地震の想定震源域で震度1以上を観測する地震が29回発生している。
地殻変動の観測状況
8月8日の日向灘の地震に伴い宮崎県南部を中心に地殻変動が観測された。震央付近の観測点では有意な地殻変動は見られなかったが、ひずみ観測点ではステップ状の変化が確認された。
評価結果
8月8日に発生した日向灘の地震により、想定震源域での大規模地震発生の可能性が一時的に高まったが、その後低下している。8月24日や8月31日の地震規模から、プレート境界の固着状況に特段の変化は見られない。
問い合わせ先
気象庁では注意深く南海トラフ沿いの地殻活動を監視している。最新情報や詳細はテレビやラジオ、公式ホームページで確認できる。