【鎌倉 グルメレポ】偕楽 - 地元に愛される中華そば 無くなってから気付くあたりまえの有り難さ。営業再開と今
親子代々引き継がれる、地元の中華そば
今回は、地元で愛されている常連の多い稲村ヶ崎駅前の中華そば、偕楽の休業と再開についてご紹介します。
まず江ノ電稲村ヶ崎駅を降りると、レトロな赤ポストが目に入ります。
丸型の赤いポストは「郵便差出箱1号(丸型)」と呼ばれ、終戦後に実用化されたそうです。
昭和20(1945)年に終戦を迎え、物資の入手が軌道に乗るようになった昭和24(1949)年から新しい鉄製ポストとして実用化されました。
参照元:郵政省 郵便ポストの移り変わり
さて、この赤ポストのある建物が偕楽のあるふじやストアーです。
クオール薬局稲村ヶ崎店、雑貨店minamoなど、さまざまな店舗が集まり、ちょっとレトロな駅ビルの雰囲気です。
偕楽といえば、出前で利用していたお宅も多かったと思います。
今年の4月に出前を取ろうと電話をしたら、親父さんの高齢化に伴いしばらく休業とのことでした。
なんとか再開に向けて進めて行きたいと話されていましたが、長年地元に愛されてきた店なので、惜しむ声が多かったのが印象的です。
ほどなく、ゴールデンウィークから店内のみの営業を再開!というニュースが耳に入りました。
世代交代をした現在は、お昼限定の店内飲食、そしてお昼と夕方のテイクアウトの店に生まれ変わりました。
この日は平日でしたが、店内のテーブルはすべて満席で大盛況でしたよ。
気軽に肩ひじ張らずお昼を食べられる場所なので、常連さんも多いです。
美味しい蕎麦は、引退された親父さんと共にメニューから姿を消しましたが、人気の中華そばとご飯ものは健在です。
偕楽はあんかけが美味しいので、かたい五目焼きそばを注文。
中華丼や、さんまーめんもおすすめです。
湯気がもくもくと立ち上がる熱々のかた焼きそばは、白菜、キクラゲ、にんじん、タケノコなどたくさんの野菜と、イカやエビなどの海鮮もたっぷり入っています。
うずらの卵もうれしい具材の一つです。
お昼の時間が終わると、テーブルが丁寧に整えられて行きました。
満腹になったお客さん達が、「ごちそうさま」と厨房に声をかけて出ていくのは、なんとも微笑ましい光景です。
店内にはテーブル席、小さな座敷にはテレビがあり、昔ながらの雰囲気で落ち着きます。
宅配サービスや宅配専門店が多い昨今、電話をすれば出前をしてくれる料理店はとても貴重でした。
無くなってから気付くあたりまえの有り難さ、お昼だけでも再開してくれて本当によかったです。
コロナ禍の不況で店を閉めるケースもありますが、今回のように経営者の高齢化による事業承継の困難さも、高齢社会日本の課題ですね。
休業を経て再開した、地元の中華そば偕楽の新たなスタイル。
江ノ電稲村ヶ崎駅を降りたら赤いポストを見つけて、ぜひ偕楽の暖簾をくぐってみてくださいね。
店舗紹介
【 偕楽】
■住所:〒248-0024 神奈川県鎌倉市稲村ガ崎3丁目3−30
■電話番号:0467-23-1107
■営業時間:店内飲食 11:30-14:30 テイクアウト 昼:11:30-14:30 夕:17:00-19:30
■定休日:火曜日
■駐車場:無
アクセス
江ノ電稲村ヶ崎駅から 徒歩20秒