【平塚市】サンスター、多面的オーラルフレイル啓発が住民行動に変化
サンスターグループ(以下、サンスター)は、東京大学高齢社会総合研究機構と共同で、神奈川県平塚市で実施したオーラルフレイル予防啓発活動が地域の認知度や住民の口腔保健行動に与えた影響を確認した。
今回の研究成果は「日本老年歯科医学会第35回学術大会」(2024年6月28日~30日、於:札幌コンベンションセンター)にて発表された。
研究の背景・目的
オーラルフレイルは口腔機能の衰えで、フレイルや要介護リスクを高めるため、早期の気づきと予防が重要だ。国民啓発、多職種協働(地域、行政)の重要性が注目される中、平塚市にて多面的な啓発活動を実施し、地域全体のオーラルフレイル認知度、予防意識や健康行動への影響を検証した。
研究概要
平塚市内でオーラルフレイル啓発活動を展開し、住民主体の「カムカム教室お口元気プラス」を実施。行政、医師会、歯科医師会、薬剤師会、地域住民、地域の店舗と連携し、サンスターは啓発物の制作や教室でのオーラルケアコンテンツ提供を行った。
半年間の集中啓発前後で住民のアンケート調査を実施し、オーラルフレイル認知や健康行動の変化を調査した。
研究結果
- オーラルフレイルの認知率は56.7%から73.7%に増加。
- 新たにオーラルフレイルを知った人の8割が予防意識を持った。
- 新たに健康行動を開始する人が増加。
- 口腔衛生行動の実施頻度も向上。
結論
産官学民協働による多面的な啓発活動がオーラルフレイルの認知や健康行動の促進に寄与した。地域住民の健康行動や予防意識をあげるには、多職種や人との交流が重要だ。