【横須賀市】2024年感染症トピックス:梅毒、結核、コロナウイルスなど
2024年第36週の横須賀市における感染症トピックスについてまとめた。主要な注目感染症として梅毒、結核・呼吸器感染症、新型コロナウイルス感染症が挙げられている。
梅毒
梅毒は病原微生物スピロヘータの一種である梅毒トレポネーマが感染して起こる病気だ。性感染症の一種で、感染経路のほとんどは性的接触だが、母親から胎児に感染する先天梅毒もある。
- 感染後約3週間で感染部位のしこり、鼠径部のリンパ節腫脹が現れることがある(Ⅰ期梅毒)。
- 感染後3か月以降に手のひら、足の裏、体全体に赤い発疹が出ることがある(Ⅱ期梅毒)。
- 治療をしなくても症状は消える場合があるが、適切な治療をしないと病原菌は消えない。
- 感染後3年以上経過すると皮膚、筋肉、骨などにゴムのような腫瘍(ゴム腫)ができることもある(晩期梅毒)。
- 適切にコンドームを使用して予防することが重要だ。
結核・呼吸器感染症予防週間
厚生労働省は毎年9月24日~30日を「結核・呼吸器感染症予防週間」として知識の普及啓発を行っている。今年度からは結核に加え、マスク着用を含む咳エチケット、手洗い・手指消毒、換気などの基本的な感染対策や予防接種により呼吸器感染症予防も強化している。
新型コロナウイルス感染症
2024年第36週の横須賀市における定点当たりの報告数は8.1(前週8.9)となっている。日々の換気、手洗いうがい、咳エチケットなど感染対策に努めることが推奨されている。
発熱等の体調不良時は外出を控え安静にすることが大切だ。
全数把握対象疾患情報
- 腸管出血性大腸菌感染症:10歳未満の1例が報告されている。
- カルバペネム腸内細菌目細菌感染症:80歳代の1例が報告されている。
- 梅毒:3例が報告されており、40歳代1例(大阪府)、30歳代1例(富山県)、50歳代1例(神奈川県横浜市)である。
問い合わせ
民生局健康部保健所保健予防課
住所:神奈川県横須賀市西逸見町1丁目38番地11 ウェルシティ市民プラザ3階
電話番号:046-822-4317
ファクス:046-822-4874