【茅ヶ崎市・寒川町】でヘルパンギーナの流行発生警報を発表!
茅ヶ崎市・寒川町の市保健所管内で、2024年第27週(7月1日~7月7日)の感染症発生動向調査によると、ヘルパンギーナの1定点医療機関当たりの報告患者数が「11.14」となり、基準値の「6」を超えたため、ヘルパンギーナの流行発生警報を発表した。
流行発生警報は、大きな流行が発生または継続しつつあると疑われる場合に発表される。ヘルパンギーナの場合は、1週間の定点医療機関あたりの患者数が「6」を超えた場合に発表され、終息基準値の「2」を下回るまで継続する。
管内(茅ヶ崎市・寒川町)の発生状況
詳細な発生状況として、茅ヶ崎市と寒川町において感染者数が急増している。保健所は、早期の対策と予防を呼びかけている。
ヘルパンギーナとは
ヘルパンギーナは、コクサッキーウイルスA群などエンテロウイルス属に含まれるウイルスを原因とする感染症だ。主な症状は、38~40℃の高熱、のどの奥にあらわれる水ぶくれ様の発疹だ。乳幼児を中心に夏季に流行し、いわゆる夏かぜの代表的疾患として知られている。
感染経路と予防方法
- 飛まつ感染:咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込むことによって感染する。
- 経口・接触感染:やぶけた水疱や便に排泄されたウイルスが手を介して口や鼻、目の粘膜から感染する。
便へのウイルス排泄は症状がなくなってからも2~4週間続く。予防には、手洗い・うがいをしっかりと行うことが大切だ。
主な症状
- 感染して2~4日後に突然の高熱(38~40℃)が出る。
- 続いてのどの痛みが現れる。
- のどには1~2mmの水ぶくれ様の発疹がみられる。
- 水ぶくれがやぶれた部分は潰瘍になり、飲食の際に痛む。
- 熱は2~4日程度で下がり、その後のどの発疹・痛みがなくなる。
- 通常は1週間以内に治る。
- 稀に重篤な疾患(髄膜炎や心筋炎など)に移行することがある。
治療
予防接種や特別な治療法はないため、対症療法が中心となる。頭痛やおう吐、発熱が続く場合は主治医に相談することが推奨される。
問い合わせ先
保健所保健予防課
電話:0467-38-3321