【藤沢市】新江ノ島水族館 江の島潜水調査レポート(8月・9月)
新江ノ島水族館は、江の島周辺で8月18日と9月12日に潜水調査を実施した。担当は大下と西川(8月)、大下と八巻(9月)。潜水中に見つけた海洋生物や環境の様子を詳しく紹介する。
調査概要
- 期間:2024年8月18日(日)/2024年9月12日(木)
- 場所:江の島周辺
- 目的:潜水調査
- 担当:2024年8月:大下・西川/2024年9月:大下・八巻
潜水調査の内容
8月と9月の2か月連続で参加した大下だが、9月も暑い日の調査であった。準備だけで汗だくになるが、海中は心地よい水温。ただし、夏は水温が高い反面、海中の透明度が低く、今回の調査も濁りが強かったようだ。
1回目の潜水ではヤギ類の成長量を計測した(8月18日は1回目のみ)。ヤギ類の計測は過去の報告で詳しく述べているため、今回は濁り具合を説明する画像を下記リンク先にて掲載している。約2m先が見える程度の透明度で、お互いの位置を確認しながらの作業が必要となった。そんな状況で役立ったのが「えのすいウェットスーツ」のカラーで、濁った海中でも視認性が高い。
調査中に確認した生物
8月に撮影したホンソメワケベラにクリーニングされているタカノハダイの画像がリンク先にて掲載。
9月の調査で初めて確認したツノダシも紹介しており、濁りが強い中、すばしっこく泳ぐツノダシの画像は粗いが、初めて見つけた感動は大きいとのこと。相模湾に流れ着く幼魚ではなく、成長した個体だったようだ。
江の島周辺で初見となったオトヒメエビも岩と岩の間で2匹確認。白く長い触覚と赤と白の縞模様が特徴的で美しいものである。
さらに久しぶりに見たヒョウモンダコも紹介している。このタコは非常に強い毒を持っているようで、咬まれると危険。一見するときれいだが、見つけても絶対に触れないよう注意が必要だ。
動画紹介
最後にクラゲが水面近くに密集している動画を紹介している。太陽光が差し込む中、大量のアンドンクラゲが漂う光景は非常に美しいものである。この美しい光景を来館者に届けるため、展示水槽で再現するチャレンジを考えているとのこと。
調査目的の潜水だが、展示へのヒントも多く得られるようだ。こちらは継続が重要のようで、新江ノ島水族館は一年を通して各月に実施することを続けていく。
問い合わせ
新江ノ島水族館
電話番号:0466-29-9960(代表)