【真鶴 イベントレポ】真鶴貴船まつり 2024 - 海とともに生きる者たちの夏祭り
2024年7月26日(金)と27日(土)に真鶴町で開催された、真鶴貴船まつりをご紹介します。
真鶴貴船まつりは、真鶴町にある真鶴貴船神社の例大祭。1996年に重要無形民俗文化財に指定され、日本三大船祭りのひとつに数えられています。
真鶴駅前にはのぼりやちょうちんが掲げられ、真鶴港へと向かうメインストリートは祭りムード一色となります。
26日(金)、宵宮
午前。早速、メインイベントです。真鶴港の東西にわかれた小早船の進水式が執りおこなわれます。
この船は7月上旬の大安日から組み立てが始まります。装飾が施されるにつれて、町民の祭りへの機運が高まってくるのです。
赤い小早船が、真夏の青い空と白い雲によく映えていました。
午後。みこしが宮前を出発し、陸路を渡御します。みこしは海でみそぎを済ませ、今日はお仮殿へ。翌日の祭り当日に備えます。
夕方。お仮殿の前では鹿島踊りが奉納されます。鹿島踊りとは、大漁・海上安全や悪疫退散を祈願する神事。小田原市西部から東伊豆町にかけて見ることができます。
通常、鹿島踊りは白装束に烏帽子が定番の服装。しかし、真鶴のそれはどこかラフな格好です。これは、江戸時代初期の華やかな文化が流入してきた影響とされ、真鶴の開放的な風土を表しているともいわれています。
このあと、花山車がお仮殿に合流。貴船まつりの宵宮はここまでとなります。
27日(土)、真鶴貴船まつり当日
それぞれが真鶴の街を練り歩きます。
こちらは花山車。高さは約3m、重さは60kg以上です。担ぎ手がこれを持ち上げ、上下左右に豪快に振ると、周囲からは自然と拍手が沸き起こります。一種の力自慢。日常の鍛錬の賜物ですね。
数種類のみこしは町内を巡行します。猛暑の中を進むみこしには、声援も水もかけられていました。
真鶴町内を歩いていると、こうしたお振る舞い出会うことがあります。
こちらではすべての人が休憩できるということで、私も麦茶をいただきました。貴船まつりをみんなで盛り上げようという気持ちが伝わってきます。
昼過ぎ。真鶴駅に一同が集結します。神事が執りおこなわれ、鹿島踊りが奉納されます。
そしてまた、それぞれが町内へ…。これが夜まで続き、最後に貴船神社へと帰っていくのです。
祭りの帰り道、真鶴港で見た光景がこちら。
2日間の疲れが吹き飛ぶ、息をのむ美しさでした。
海とともに生きる者たちの夏祭り、来年はみなさんもぜひご参加ください!
イベント紹介
【真鶴貴船まつり】
■開催期間:2024年7月26日(金)、27日(土)
■開催場所:以下の2ヶ所ほか真鶴町内各所
※真鶴貴船神社 〒259-0201 神奈川県足柄下郡真鶴町真鶴1117
※真鶴町観光協会 〒259-0201 神奈川県足柄下郡真鶴町真鶴894-1
■参加費:なし
■電話番号:0465-68-1131(真鶴町役場産業観光課観光推進係)