【湯河原 イベントレポ】Terarara♪きづともこ展2024-そっと揺れて輝くヒンメリ
2024年9月5日~10月1日まで、町立湯河原美術館1階「MUSEUM CAFE and garden」で「きづともこ」氏のヒンメリ作品展を開催しており、とても素敵だったので皆さんに紹介します。
入場無料(ただし飲食代は有料)
こちらの入口ではなく、右側にある美術館の入口から入ってから、左へ曲がり喫茶店へ。
太陽の光を浴びて小麦色に輝くヒンメリ
開催場所の喫茶店の中に入ると、天井からヒンメリが多数ぶら下がっていました。
とても幻想的で心が揺さぶられました。
秘伝豆のソフトクリーム(400円税込)でお腹を落ち着かせてから、ゆっくりヒンメリの世界を堪能しました。
正八方体がたくさん組み合わさって形成される全体の姿が、とてもモダンです。
ゆっくり回転するのを見ていると、心が落ち着いてきました。
ライ麦の種をまいて収穫して作品作り
作家のきづともこさんは、10代でフラワーアレンジメントを習い、海外にお花の研修に行かれたとのこと。
2015年頃にヒンメリの魅力にはまり、翌年にはヒンメリの作品作りをはじめたそう。
こちらのヒンメリは、畑でライ麦の種を撒いて、5~6月に収穫して、作品をつくっているとのことです。
最初の頃は、近所の畑の区画を借りてライ麦を育てていたのですが、ある年に麦があまり収穫できない事象がおこり、他の場所も探していたところ、たまたま参加したイベントで隣のお店だったパン屋さんから声がかかり、現在は南足柄市の耕作放棄地だったところを再活用したシェア畑でもパン屋さん達(麦焼処 麦踏、Bakery ASURAN、パン工房polon)と畑の先生の森谷工房の方や、他にもたくさんのメンバー達と一緒にライ麦や小麦等を育てているそう。
パン屋さんは、パンをつくるために穂先が欲しいが茎はいらない、きづさんは、ヒンメリをつくるためにライ麦の茎が欲しいが穂先はいらない、両者の利害が一致ですね。無駄になるところがなく素晴らしいです。
こちらのヒンメリはそれぞれの段がつながっておらず、単体で動き、下からみるとミルククラウン(牛乳に一滴たらしたときに牛乳の表面に広がる形)にみえます。不思議な動きでずっとみていられます。
ヒンメリの魅力
作家のきづともこ氏にヒンメリの魅力を聞きました。
ヒンメリが生まれたフィンランドは冬が長く暗いので、少ない太陽の光でも麦が黄金に輝く光のインテリアが人気とのこと。軽やかにまわり、影がとても美しく、夕陽がヒンメリにあたると黄金色に輝きとても素晴らしいとのことでした。
説明を聞いているとその情景が筆者の頭の中に広がり、いつか夕陽がヒンメリにあたる光景を自分の目でみたくなったので、いつかヒンメリを手に入れて、自宅の天井に吊るして夕陽の時間をヒンメリを愛でながら過ごしてみたいと思います。
ワークショップ
二宮町のアトリエで不定期でワークショップも開催されているそう。
次回は10月にワークショップ開催を検討中とのことで、詳細は決まり次第Instagramにてお知らせするとのことですのでご確認ください。
素敵な作品が2024年10月1日までみることができますので、皆さんも是非お立ち寄りください。とてもおすすめです。
イベント詳細
【Terarara♪きづともこ展 2024】
■日時:2024年9月5日~10月1日 10:00-16:30
■入場料金:無料
■会場:Museum Cafe and garden
■休館日:水曜日、9/24、9/26
関連リンク
Instagram (きづともこ氏 Terarara♪)
Instagram (MUSEUM CAFE and garden)