【逗子 観光スポットレポ】法性寺 - 豊かな自然を感じながらゆっくり歩いて参拝する
境内がまるでハイキングコースかのようなお寺です
逗子市久木に【法性寺(ほっしょうじ)】というお寺があります。
正式名称は『猿畠山 法性寺』といいます。
日蓮宗のお寺で、日蓮の弟子の日朗と朗慶によって鎌倉時代後期に創建されました。
日蓮は法華経こそが人々を救うと説いていました。
鎌倉時代中期には大地震をはじめ大火・飢饉・疫病流行などの災害続きだったため、当時の執権の北条時頼に日蓮宗の教義を提言したそうです。
しかし、当時の仏教諸宗派からは無力であるとして責められてしまいました。
それが影響してか日蓮の草庵が焼き討ちされてしまい、日蓮は現在法性寺のある地に逃げたそうです。
法性寺の山上にある岩窟で、日蓮は白猿から食べ物をもらって生き延びました。
日蓮の弟子の日朗と朗慶は法難を救った地として法性寺を創建したそうです。
このエピソードが「猿畠山」という名前に由来しているのですね。
こちらが法性寺の山門です。
白猿がいるのがお分かりでしょうか。
リスペクトが感じられますね。
法性寺は、山の傾斜沿いに境内が広がっていました。
山門から墓地に至る道がまるでハイキングコースのようでした。
上の写真は境内のなかの道路です。
日差しが出て暖かい日だったので、とても気持ちよく歩けました。
こちらは本堂です。
そこまで大きくなく、奥ゆかしさを感じます。
本堂で参拝した後は、どんどん山を登っていきます。
墓地の先には、国指定史跡で「鎌倉の七切通し」の一つの『名越切通』があります。
切通しとは、山や丘などを切りひらいて通した道です。
鎌倉時代、敵の侵攻から鎌倉を守るうえでの重要な拠点としての役割を持っていました。
三方を山にかこまれた鎌倉は天然の要塞とも言えますが、「鎌倉の七切通し」は山を抜けた外の世界との窓口でもあったそうです。
名越切通の道中には「まんだら堂やぐら群」や「大切岸」といったダイナミックに山を切り開いた史跡があります。
名越切通は30分〜40分ほどで踏破できますので、ぜひ足を運んでみてください。
豊かな自然と、歴史のロマンを感じられるかと思います。
みなさんもぜひ【法性寺】をご参拝ください。
施設詳細
【法性寺】
■住所:249-0001 神奈川県逗子市久木9-1-33
■拝観料金:志納
■電話番号:046-871-4966
※駐車場あり
アクセス
京浜急行バス「法性寺」バス停から徒歩約9分